FoLoLab vol.3
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現在、台湾店で総責任者をしている台湾在住の日本人との出会いが転機になりました。その方は宮崎県出身で台湾の日本人学校に勤めていた方で、台湾店のお客様でした。お互いのニーズが一致し、その方が台湾支店長として就任してくれたことで、接客やスタッフのモチベーションなど空気が一変し、売上がグッと上がりました。この台湾店は宮崎料理の居酒屋というコンセプトではありますが、同時に、台湾には日本全国からいろんな企業の駐在員が行っていますので、台湾の人に宮崎のことを知ってもらえる拠点である他に、いろんな県出身の日本人駐在員にも     6宮崎のことを知ってもらえる場所でもあるのです。駐在の日本人同士はすごく仲良しで、誰かが病気をしたときはすぐ駆けつけますし、差し入れをみんなで持ち合うなど、本当に家族みたいな繋がりです。そういうこともあり、お店のコンセプトとは違うかもしれませんが、他県のお料理も一緒に紹介をしていくようなことが出来たら楽しいなと思い、在台湾県人会がある県とコラボレーションして、その県の料理を現地のお客様と、駐在をしている日本人のお客様に知っていただき、一緒に楽しんでいただこうというイベントを定期的に企画するようになりました。(台湾店:一階の路面店でキャパは約50席、現在の平均月商は400万円程度)台湾人の働き方は欧米人と似ていて、辞めると決めたらすぐ辞めます。その理由もここが嫌だからとかではなく、例えば隣に新しいお店が出来たとして、そのお店が10円でも時給が高かったらすぐ乗り換えるみたいな。とても合理的です。だから逆にこちらが上げれば次の日からまた戻ってきます。彼らにとって転職は自分にとってプラスという考え方なので、ひとつのところで長く働いたということよりも、「いろんなところで経験してきました」みたいなことがPRポイント。もちろん最初はそういう国民性を知らなかったので、私たちのマネージメントや対応が悪かったのかと悩んだこともありました。ちなみに台湾人はとても恩義があるので、都合が悪くなってどうしても仕事を抜けなければならなくなったとき、次の人をちゃんと連れてきてくれます。台湾の賃金の相場は日本円で月給いますね。あと、台湾に飲食店出店をおすすめしたいポイントがあって、それは「深夜」という考え方が台湾の労働基準法にはなく、何時から働いてもスタート時間が起点だということ。日本のような深夜価格の時給がないため、夜の産業がやりやすく、朝まで開けているお店がたくさんあるんです。東南アジアに出店したいと考えています。今後は外国の人たちを積極的に採用して正社員にし、その方たちが自分の出身国に出店していけたらいいなと。弊社のフランチャイズ的なものなそんな状況の中、どうやって再起を図ったのですか?台湾人の従業員と、日本人との違いって?今後さらなる海外展開のビジョンは?台湾店店長。台湾店の店内。コンセプトは「豪華海鮮定食居酒屋」。13万円くらい。ただ、どんどん上がって

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