FoLoLab vol.5
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ま6(社長)社員は今までほぼ中途採用又はパートからの社員登用がほとんどで、どうしても即戦力を求めている関係上、同業種からの転職がメインになっています。ですがこれからは社内の固定概念を変えていく意味でも、異業種の若手が入ってくるような採用を行っていく予定です。採用の基準としては、人間関係の問題がなかったか、誠実かつ素直であるか等、性格重視で決定しています。パート・アルバイトの採用は紹介制度も導入しており、うまく機能していると思います。(社長)入社後に全員必ず研修を行っており、「基本十ヶ条」という理念に基づいた考え方についての座学を実施します。また最近では、アウトソーシングによる研修プログラムに参加し、私もスタッフと共に学んでいます。そうすることで内容を共有することができ、一つの指針がきちんと立てられるという効果が期待できす。ですが、何より大切なのは、日常的な業務の中において、お客様の立場に立つという基本的な考え方を徹底していくことだと思います。自分がお客様だったら、どうしてもらいたいのか、型にハメすぎず自分の頭で考え、行動するよう、常に従業員に伝えています。(社長)現在は各店に店長代理を2名ずつ。その上に常務が店長職を兼任して、各店を回っていくという体制です。今後、新規店舗を出す場合を考え、次世代の店長候補を4名育成しています。ホール中心の店長であれば時間はかからないのかもしれませんが、これだけの大型店ですし、専門店なので人、モノ、金の管理はもちろん、厨房で毎日肉質を見て判断する能力も求められますので、そこまで掌握するためにはどうしても時間がかかります。調理に関しては、チーフが各店に2人ずつ。115席でフル稼働時の調理を組み立てるとなると、本当に難しく、熟練したスタッフしか対応できないのが現状です。(会長)100年企業を目指しています。売上や店舗数で競争せず、100年後も残っている企業でいるために今のお客様、そして熊本という地盤を大切にして、売上よりも会社の内容を良くしていこうと考えています。そのために今、社長を中心に労働環境の改善に本気で取組んでいます。どこに出しても恥ずかしくない会社、経営者として自分の息子に継がせたいような会社、従業員にとっても自分の子どもにも入社させたいと思うような会社、そうなったら素晴らしいですね。(社長)ただ問題なのは、飲食店には募集しても人が来にくくなっています。これから生き残っていく飲食店のあるべき姿というのは、労働基準法を守った上で、採算がきちっと取れる企業形態を作り上げていくしかありません。実際は大変なことです。しかしそうしない限り我々の将来はない。これからは黒字経営でも後継者不足、そして人手不足による倒産が増えてくると考えられます。それを踏まえた上で、100年企業を守っていきたいと思っています。人材確保の現状は?人材育成について研修制度などはあるのですか?【組織づくりについて】生き残るには、労働基準法を守った上で、採算が取れる企業形態を作り上げていくしかない。各店舗の組織体制を教えてください。これから目指すものは?ミシュランガイド、食べログ、トリップアドバイザーなどで軒並み高評価。

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