FoLoLab vol.6
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このお店の特徴を教えてください。「本来、地産地消とは人間の根源たるもの。今ではそれが容易にできないからこそ価値のあるものになりつつある」メニューを絞る意味は?ドリンクにはこだわりが?お店の状況はいかがですか?ランチとディナーそれぞれ1つのメニューしか出していないというところですね。ディナーはコース、ランチに関してはワンプレート。食材の80〜90%は小林産を使用しています。それら地のものを活かすテロワールにこだわり、郷土料理や和食の手法も取り入れた〝ここでしか味わえないフレンチ〟を創造しています。ドリンクはソムリエの資格を持つシェフが、世界各国のお薦めワインと日本酒、地元の焼酎など料理に合わせて、数多く取り揃えています。また、小林産の木材を贅沢に使用した「和モダン」をコンセプトとする店内は、どこか懐かしく落ち着いた雰囲気の中でごゆっくりおくつろぎいただけます。カウンター席には、鉄板カウンターキッチンを備えていますので、調理過程をご覧いただきながら会話をお楽しみいただけます。わざわざここに足を運んでいただく価値としての存在意義が大事だと思っていて、せっかくここに来てくださった以上は、ここでしか食べられないものを召し上がっていただき、素材自体もそういったものを出さないといけません。そのためには、私にしかできない、私なりのメニューに絞って、それに全力を注ぐ必要があるのです。あと、大阪特有の「高くて旨いのは当たり前、安くてどんだけ旨いねん」という文化の中にいたので、コストを低くして美味しいものを召し上がっていただくために、メニューを絞ることでそれらを実現しています。フレンチというと敷居が高いというイメージがまだ強く、かしこまってしまう人がとても多いのが現状です。そういった方に食べに来てもらうためには、和も取り入れつつ、その土地に馴染みのあるものを、お箸で気軽にというのが一番なのです。私自身ワインが好きなので、いろんなワインを取り揃えていますが、宮崎も含めて九州は焼酎文化。飲み物はその国その地方の文化ですから、そこは尊重して焼酎もしっかりと揃えています。料理でも同じで、「地の物には地の物を合せる」というセオリーがあるので、フレンチだから焼酎は出しませんという考えは、私には全くありません。私自身ソムリエの資格を取ったのですが、料理人がソムリエもできることで、料理にワインを単純に合わせるのではなく、ワインに合わせるためにその料理を工夫するという、両方の観点から考えられるようになりました。オープンして一年経たない時期に、来客は一万人を超え、ランチは28席の2回転ペース。ここの立地にしては多くの方に来ていただいていると思います。オープンのときにメディアに取り上げてくださったので、最初からロケット発進が出来ました。一か月1000人以上は毎月入っていて、お客様の約7割ぐらいが市外の方で、そのうち1/3は県外の方という状況ですね。ワンプレートランチ1,500円。ソムリエの資格を持つ地井シェフおすすめのワインが並ぶ。6

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