FoLoLab vol.7
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し、甲誠牛は28〜30ヵ月の年月をかけて大切に育てられている。一般的な牧草や藁の他に、牛を健康的で柔らかい肉質にしてくれるビール粕を混合した飼料と、阿蘇の美味しい水で育った甲誠牛は、タンパク質、ビタミンB1・B2、鉄分、カルシウム、ミネラルを多く含み、肝機能の改善や血圧降下の作用もあると言われるタウリンの含有量も豊富。特に熊本の阿蘇は水が豊富で美しいところ。牛は一日何十リットルと水を飲むため、良い水を飲んでいる牛が美味しくなるのはいうまでもない。育てる環境も徹底しており、ここの牛舎にはハエなどほとんど飛んでおらず、皮靴のまま牛舎に入れるほど清潔だという。 あか牛の最大の特徴は、赤身のまろやかな旨み。脂身(霜降り)の甘みや口どけを楽しむ黒毛和牛とは異なり、赤身の肉の味はごまかしが利かない。あか牛は脂ではなく本当の肉の味、肉の旨みを食べる牛といえる。脂肪が少ないため、肉自体のしっかりとした味を楽しむことができ、また、肉の臭みが無く、スッと品のよい素直な香りとともに、まろやかな赤身ならではの美味しさが堪能できる。まさに「旨み」、「柔らかさ」、「ヘルシーさ」を兼ね備えた貴重な食材といえる。さらに、これだけの手間暇だ。当然ながら肥育費用はかかるが、中間業者が存在しない自社牧場のため、安心・安全、新鮮な甲誠牛をリーズナブルに提供できるのも魅力だといえる。NIKU pointNIKU pointNIKU pointNIKU pointNIKU pointNIKU pointNIKU pointNIKU pointCompany dateあか牛の三協グループ本部熊本県熊本市西区田崎町430-11TEL:096-352-7555良い肉はきちんと提供すれば高い値段で売れ、店の格を上げることができ、しっかりとリターンがあるアイテムである。自分たちをブラッシュアップしていくためには、必要なカテゴリーとして高級な食材を扱うことも必要。18日本には元々美味しくて柔らかい和牛があるにもかかわらず、それを熟成肉にするのは違う。和牛は真空の状態でしばらく屠畜してから冷蔵庫で寝かすウェットエイジング、外国産の肉質がカタいものはドライエイジングが美味しい。何もかもドライにすればいいというのは誤り。18肉はマニュアル通りに調理することができる素材である一方、手を入れることでどんどん値段を上げていける食材である。18牛は内臓以外で13個の部位に分かれている。まずはどこの部位が高くて安いのかをしっかり勉強すべき。知らなかった部位が、自分の得意分野になる可能性がまだまだある。18あか牛は上手に焼けば、柔らかく、肉の旨みのある美味しさを放つ食材である。1818知識が深く、料理人のこともわかるところから肉を仕入れることが重要。しっかりとした肉屋を捕まえることが肉に関してヒットするポイント。和牛のすべての部位が高いわけではない。今まで使わなかった部位をより食べやすくして、「仕入れ安く」で美味しいものを作ると利幅も広がる。これこそ調理人の発想と腕の見せどころ。18肉には輸入肉もあれば、国内産や和牛もある。牛はまだまだカテゴリーが広がっていく。今一度、自分たちが何を使うのがベストであるかを考え直すことが大切。18“あか牛丼”を筆頭に、精肉店直営ならではの鮮度と味が、多数のファンを獲得している。食堂、ステーキハウス、洋食、イタリアン、創作料理まで、幅広いジャンルの多店舗展開によって、老若男女を問わず様々なシーンで愛されている。熊本県内外多数の飲食店、小売店への卸販売に加え、新鮮で美味しいお肉を消費者に直接提供する場として、各種オンラインショップならびに熊本県内の「肉工房三協 田崎店」、「クラッシーノ・マルシェ」にて、店頭での販売を行っている。2018年に移設した新工場にて、あか牛甲誠牛をはじめ各種食肉・加工製品を取り扱っている。工場内に新設したクリーンルームなどの設備による徹底された衛生管理のもと、食肉の仕入れから精肉加工まで一貫して行っている。111256789910【飲食店事業】【販売】【製造・仕入れ】
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