FoLoLab vol.8
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11高級食パン農家の直売所 今、全国的に「高級食パン専門店」が立て続けにオープンしている。1斤400円以上という高価格にもかかわらず、お店の前には行列ができ、あっという間に売れるという。事前予約をしなければ購入できない店舗もあるそうだ。その勢いは首都圏や関西圏に留まらず、ここ九州にも続々と上陸。最近では「偉大なる発明」が2019年4月に鹿児島、7月に福岡、そして8月に熊本にオープンした。同店は、「考えた人すごいわ」や「午後の食パン これ半端ないって!」など全国で数々の高級食パン専門店を大ヒットさせているジャパンベーカリーマーケティング株式会社の岸本拓也氏によるプロデュース。商品は、こだわりの食材を使用した2種類の食パンのみに絞り、2斤サイズで販売している。 日本人のお米の消費額をパンが追い抜いた現在、高級食パン専門店が登場したことで消費者の贅沢志向を満たし、ギフトにも使える新たな市場や希少価値が生み出され、大きな商機が生まれている。これらの高級食パン専門店は、日常の食べ物であった食パンを特別なものと変化させ、その可能性とビジネスチャンスを大きく広げている。 今後どこまで同様の専門店が拡大し、新たな市場展開が見られるのか注目したい。を開設。生産者の顔が見えるという安心感を消費者に提供することで、さらなるファンの獲得に動き出した。生産者ならではの安さはもちろん、単なる価格競争に捉われることなく、「本当に良いもの」という“価値競争”を目指していく。 同社では農産物や加工品を使ったレシピの提案も行っており、今後は飲食店とのマッチングも期待される。地産地消が叫ばれている昨今、生産者の顔が見える農産物を消費者に供給したいと願う飲食店にとって、このような農産物や加工品をオンリーワンのメニュー展開に結び付けるのも面白いだろう。「小森ファーム」■所在地:熊本県宇土市石橋町300■電話番号:080-3374-5095■営業時間:9:30〜14:00(水曜定休)■ホームページ:https://www.komori-farm.com/新規出店が加速する高級食パン市場。今後ますます競争激化の予想。熊本県宇土市の小森ファームが直売所をオープン。 小森ファーム(熊本県宇土市、代表:小森大将)が10月1日、宇土市に直売所をオープンした。同社はプレミアムトマト「まいひめ物語」やプレミアム太秋柿「魁」を栽培する生産者で、高級メロンの栽培方法で知られる隔離床栽培の技術をトマトの栽培に活かし高糖度のフルーツトマトを生み出している。また、まいひめ物語トマトジュースやバターチキンカレーなどオリジナル商品の開発にも力を入れ、ネット通販で販路を開拓。さらに、キッチンカー「COMOROLLER」で様々なイベントやマルシェでの販売も行う。 そして今回、新たなチャレンジとして独自で直売所
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