FoLoLab vol.8
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とても楽しそうなお店ですね働き方について取り組んでいることは?毎日続けているルーティンなどはありますか?接客する上で大切にしていることは?食材へのこだわりは?とても熱心に勉強しているんです。そういう姿から本気度が伝わってきて嬉しく思います。「食」は人を元気にするものだと思っていて、うちは「笑顔、元気、感謝」という理念を掲げています。お客様に食べてもらって、笑顔になってもらって、元気になってもらいたい。そして、ここに連れて来てくれた人に感謝してもらいたい。嬉乃すしはそういう場所であってほしいと思っています。働く意味について、生きていくためにお金を稼ぐのはもちろんですが、「はたらく」とは「傍(はた)を楽にさせる」という意味があると思うんです。周りの人たちを楽にしてこそ、働くという言葉を使えるのだと思っています。職場体験の中学生を預からせていただく際には、こういうことも伝えさせてもらっています。どの飲食店さんも一番苦労されている課題だと思います。うちでも、金曜は夜のみの営業にするなど、取り組みをはじめています。これからもリーディングカンパニーとして参考にしていただけるような働き方改革をいろいろやってみたいと思っています。みんなで協力し合って、みんなが潤うように底上げしていくことが大事になってくると思います。朝から必ず仏壇に手を合わせて、祝詞をあげています。それが終わると近くの氏神様に挨拶に行きます。これだけは毎日の日課ですね。やっぱり地域の氏神様というのは地の神様なので、商売をさせていただいている以上は大切にしなければいけません。お客様がどういうお気持ちで、数あるお店の中からわざわざうちのお店に来てくださったのかを考えること。そして、その想いを絶対に無駄にしないこと。これは本当に大切にしています。来てくださることは当たり前のことではありません。だからこそお客様がお見えになるところから集中して、お客様に美味しいものを食べていただくだけでなく、すべてにおいて謙虚な気持ちで心を込めた接客を心がけています。謙虚さは日本人特有の感性であり、根っ子の部分です。これから残っていくお店は、そういう部分がきちんとできているところになってくると思いますね。    飲食店である以上、食材にこだわるのは当たり前のこと。そのときの旬の美味しいものや地場の農家さんのものを大切にしています。私たちは、数ある恵みの命をどう活かし、お客様に届けるかという繋ぎ役でもあります。農家さんや漁師さんたちがどんな想いでその食材をつくられたかを想いながら料理するとやっぱり手が震えます。だからこそ、お客様のお口に入ったときに「美味しかった」と言ってもらえるよう、最高の料理と接客を追求し続けなければなりません。5 元気で笑顔が素敵な従業員のみなさん。「極みにぎり」「寿司会席」  

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