FoLoLab Vol.9
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12市場動向 一般社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ、本部:東京都港区、会長:髙岡慎一郎)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査令和元年9月度の集計結果をまとめた。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計し、前年同月比を算出たもの。 9月は、大型台風の上陸で大きな被害があったが、前年より晴れの日が多く、全国的に気温も高くなり、消費増税前の商業施設での駆け込み需要と相まって、外食の客足も伸び、FFを中心に好調、全体の売上は104.0%と、前年を上回った。 ファーストフード業態の全体売上は106.8%と前年を上回った。「洋風」は、お得なセットメニューや期間限定の新商品等の好評により客数が大幅に伸び、売上は109.7%。「和風」は、季節商品、定食メニューともに好調で、売上104.5%。「麺類」は、期間限定フェアの開催やメディア露出の効果で、売106.0%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司が連休期間などの集客好調で、売103.1%。「その他」は、「カレー」が曜日周りの影響などで客数が振るわなかったものの、「アイスクリーム」がこれまでの価格改定による単価上昇や、お得なキャンペーンの好評で、売上は102.7%となった。 ファミリーレストラン業態の全体売上は101.3%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、各社まちまちで、引き続き客数が振るわなかったところがあったものの、フェア品などの好調で客単価は上昇、売上は「洋風」100.4%、「和風」98.6%。「中華」は、ポイントカードのキャンぺーンの推進などで、売上は104.9%。「焼き肉」は、月末にかけて集客堅調、売上は104.2%と前年を上回った。 パブ・居酒屋業態は、大型台風の影響もあったが、「パブ・ビアホール」は気温の高い気候の中でビアガーデンが好調、また一部ではラグビーW杯の開催で訪日客も含めて客数が増え、売上111.1%。「居酒屋」は、店舗減に加え、引き続きお盆 以降の集客が振るわず、売上96.4%となった。 ディナーレストラン業態は前半の厳しさを後半の連休で挽回、一部では消費増税前の駆け込み需要もみられ、売上は102.1%となった。 喫茶業態は前年より気温が高くアイスドリンクが好調であったことに加え、キャッシュレス促進キャンペーンなどにより、客数と客単価が上昇、売上は108.9%となった。出典:一般社団法人日本フードサービス協会飲食業界の最新ニュースやトレンド情報、食に関する時事ネタなどをお届けします!TREND Pick Up飲食業界商業施設などでの駆け込み需要が外食の客足にプラス、売り上げは前年を上回る。
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