【福岡県】みんなで選ぼう!プラスチック代替品「プラスチックごみ削減に取り組む事業者をご紹介」
プラスチック代替品とは?
プラスチック代替品とは、石油由来プラスチックに代わる環境にやさしい製品の総称です。
福岡県では、プラごみの削減と環境負荷の軽減を目指し、環境にやさしいプラスチック代替品の適切な利用促進に取り組んでいます。
プラスチック代替品に切り替えた容器には、プラスチック代替品であることが一目でわかるシールを貼っています!
福岡県でプラスチックごみ削減に取り組む事業者をご紹介
福岡県内の事業者でプラスチックの資源循環の促進に賛同し、プラスチック代替を実施している事業者へ取材を行いました!各社の取り組み内容、取り組みに至るまでの経緯などをご紹介いたします。
さかなや うおまさ(株式会社ボーテックス/久留米市津福本町)
最初にご紹介するのは、魚屋直営の刺身や魚惣菜を取り扱うテイクアウト専門店「さかなや うおまさ」さん。こちらの店舗では、寿司・お刺身のプラスチック容器やお持ち帰りの寿司容器を、バイオマスプラスチックや再生プラスチック製のエコトレーへ切り替えをされたそうです。
そのきっかけや切り替えたことによる変化などを、堀江社長へ伺いました。
プラスチック代替品に切り替えたきっかけは?
私たちは魚屋なので海と密接な関係にあることから、海のプラスチック問題は、以前より気にかけていました。永続的なサービスの提供を目指すために、小さいことでも自分たちで何かできることはないかと考えたことがきっかけでした。
お持ち帰り用の袋は以前からバイオマス素材ものを使っておりましたが、2022年4月にテイクアウト専門店「おさかな うおまさ」のオープンに合わせて、プラスチック容器からバイオマスプラスチックや再生プラスチック製のエコトレーに切り替えました。
何種類ほど、切り替えましたか?
切り替えた容器は、お弁当容器・お刺身用の平型・サラダや惣菜にも使えるボウル型の3種です。1番ニーズが高いものから、地球に優しい容器に切り替えを行いました。
他にも、お刺身や握りにも使える容器として、撥水加工された紙トレーも導入しています。この紙トレーには仕掛けがあって、蓋がぬり絵になってるんです。これで、小さなお子さんにも地球環境のことを考えるきっかけになればいいなと思っています。
コストはどのくらいかかりましたか?
どうしてもバイオマスプラスチックになると、プラスチック製品よりも単価が30%ほど上がるんです。例えば10円だったものが13円とか。
でもコストよりも「自分たちでできることから」環境保全に取り組むことが重要でしたので、使い方を工夫することにしました。私たちは、飲食業・惣菜業・鮮魚の卸業も行っていますので、それぞれの店舗でも使えるような汎用性の高い容器を探しました。
切り替えにあたり、スタッフさんの反応はいかがでしたか?
スタッフとのコミュニケーションの中でも、日頃から環境保全についても話をしていることもあり、切り替えることを話したときは、「やりましょう!」「いいことですね!」と、どのスタッフにもすんなりと受け入れてもらえました。
プラスチック代替品に切り替えた後のお客様の反応は?
率直に喜ばれています。「ちゃんとされてますね」と、お声がけいただくこともありますし、「家庭からプラスチックごみを出すことに罪悪感があったから、それが軽減された」と、おっしゃられるお客様もいらっしゃいますね。私たちの企業としての取り組みに、賛同していただいているなというのは感じます。
プラスチック代替品に切り替えたメリットは?
一番は、信用度が上がったように感じます。環境保全に取り組んでいる姿勢が伝わると、お客様が「ちゃんと取り組んでいるお店だから、ここの商品は安心安全」と思ってもらえているなと感じています。お客様との会話のきっかけにもなるので、コミュニケーションツールにもなっていますね。
コスト以上のものを生んでいると実感しているので、たくさんの企業やお店で、この活動が広がっていくといいなと思っています。
【店舗情報】
創業43年の「魚政」の系列で、魚屋目利きの鮮魚を使ったお刺身や揚げ物、煮物などが揃い、その一品一品に定評がある。中でも、酢飯とお刺身をケーキのように盛り付けた「デコ寿司」が人気で、手土産やお祝いにも喜ばれている。
さかなや うおまさ
TEL/0942-38-4688
住所/久留米市津福本町1719-9[MAP]
営業時間/11:00~19:30
ホームページ/https://fish-uomasa.jp/
三日月食堂(糧杜株式会社/福岡市東区蒲田)
次にご紹介するのは、福岡市東区蒲田で自社農園や契約農家の野菜を使った、農家直営のカレーとサラダの専門店「三日月食堂」さん。食の安全を発信する三日月食堂さんの代替品への取り組みやその変化を、中村店長に伺ってきました。
プラスチック代替品に切り替えたきっかけは?
当店は農家が運営する飲食店です。「食の安全・安心」をテーマにしていますが、体によい食べ物は、そのものが産まれる環境がとても大切だと考えています。当店に食材を届けてくれる農家さんも環境負荷の低い栽培・肥育方法を採用されています。プラスチック代替品を使うことは、そうした取り組みに沿ったものだと考えたのがきっかけです。
何種類ほど、切り替えましたか?
カレールーのテイクアウト容器をプラスチックから紙製へ、プラスチックスプーンは植物由来樹脂製のものへ、プラスチックフォークを割り箸へ切り替えました。店内でも使用するストローを紙製ストローへ、ドリンクのマドラーも木製に替え、全部で5種類を切り替えました。
コストはどのくらいかかりましたか?
紙製品はプラスチックに比べ3~4倍ほどコストがかかりますので、容器を替えたことで、1個あたりのコストにしても割高になっています。ですが、プラスチック容器も値上がりして決して安くはないので、テイクアウトメニューの必要経費として考えたときに、環境に配慮したものを使いたいと思いました。
切り替えにあたり、スタッフさんの反応はいかがでしたか?
環境や食についての話は、当然スタッフとも日頃からしていますし、店舗の取り組みに賛同しているスタッフばかりなので、切り替えについては「エコいいですね!」と、前向きでした。
テイクアウト容器を紙製品にしたことにより、持ち帰り袋の中で不安定になってしまったのですが、スタッフが率先して段ボールを敷いて倒れないように工夫してくれたり、とても協力的です。
プラスチック代替品に切り替えた後のお客様の反応は?
お客様からは、当店の環境負荷を軽減する取り組みには共感いただいております。容器に貼っているプラスチック代替品のシールを見て、「替えられたんですね」と声をかけられることもありますし、「見た目がかわいくなったね」と言われることもあります。
プラスチック代替品に切り替えたメリットは?
当店のコンセプトである「食の安全・安心」について、より胸を張れるようになったことです。食を発信する立場として、体に良いものを提供したい、そのためには環境を守っていかなくてはならないと考えています。
一人ひとりのできることは微力かもしれませんが、取り組みの共感から、その微力が繋がり、輪のように広がっていくといいなと思います。
【店舗情報】
環境負荷が少ない方法で栽培した自社農園の野菜や、契約農家から毎朝仕入れる野菜を使い、農園から食卓へ、生産者の想いを乗せてその味を提供している。野菜の切れ端などで作るスープ“ベジブロス”を出汁に使ったカレーや、四季折々の野菜を味わえる「三日月サラダ」などが人気。
三日月食堂
TEL/092-410-8329
住所/福岡市東区蒲田3-1-3[MAP]
営業時間/11:00~20:30(ラストオーダー20:00)
ホームページ/https://mikazuki-curry.com
プラスチック代替品に関するお役立ち情報
福岡県では、プラスチックの資源循環を促進するために、様々な活動が行われています。