【キッザニア福岡】産官学民連携プロジェクトNight Campus(ナイトキャンパス)2022「SDGsから考える福岡の未来」潜入取材
2022年7月31日にららぽーと福岡内にオープンした「キッザニア福岡」。こどもの職業・社会体験施設として有名ですが、地域に根差した施設づくりを図るため、地元の中・高校生を対象にした新教育プログラム「Night Campus(ナイトキャンパス)2022」を実施。今回は中学生向けに実施された「SDGsから考える福岡の未来」のオリエンテーションへ取材に行ってまいりました!キッザニア福岡が目指す福岡の未来や、参加者の声をご紹介いたします。
キッザニア福岡 産官学民プロジェクト「Night Campus(ナイトキャンパス)」とは?
このプロジェクトは、キッザニアの他拠点に先駆けて福岡ならではの「グロ―バル」や「スタートアップ」をテーマにした取り組みとして、施設の営業時間終了後である夜の時間帯のキッザニア福岡を会場に行われます。高校生向けに「Future Innovators’ Course~次世代起業家育成塾~」が、中学生向けに「Action for a Sustainable Future!~SDGsから考える福岡の未来~」が実施されました。
高校生対象「Future Innovators’ Course~次世代起業家育成塾~」概要
キッザニア初の高校生向けアントレプレナーシップ(※)プログラム。大学教員や起業家、大学生の指導のもと、基礎から起業計画の策定、プレゼンテーションまでをチームで取り組みます。プログラムを通じて専門家に学び、実践的なスキルを身につけることを目的とされています。
※新しい事業を創造しリスクに挑戦する姿勢、あらゆる職業で求められる起業家的行動能力
中学生対象「Action for a Sustainable Future!~SDGsから考える福岡の未来~」概要
社会課題をテーマに、大学生や専門家、社会起業家の指導のもと、SDGsの概要と海外や国内の情勢を学んだうえで、より“サステナブルな福岡”を実現するためのアクションプランを考察することを目的とされています。
「SDGsから考える福岡の未来」オリエンテーション
2022年11月2日に開催されたオリエンテーション。参加者は、福岡県内の各中学校から、学校も学年もバラバラの26名が参加していました。ファシリテーターである北九州市立大学 真鍋ゼミの大学生の進行により、Night Campusがいよいよスタートします!
地図作りワーク
参加者が3~4名に分かれ、各班にて自己紹介が終わったあとは、アイスブレイクとして班のメンバーで協力して地図作りワークを実践。
“歯医者に行きたいAさんに、歯医者への行き方を教えてあげましょう!”というテーマで、各自に5枚ずつ配られた地図のヒントが書かれたカードから情報を持ち寄り、一つの地図を完成させるという内容です。
ここでは、情報収集する力・自分が持ってるカードの情報を必要なときに発言する力、つまり「協働力」を養う目的で行われました。地図が完成した班もあれば、完成できなかった班では「次はもっとこうやってみよう」という声も聞こえてきました。
「今の地球の現状について」動画視聴
地図作りワークのあとは、本題であるSDGsの課題へうつっていきます。まずは、自然界と人間の関係を観察するアニメーション動画「MAN」を視聴しました。
エネルギー消費と地球温暖化問題・大雨などの自然災害・森林消失の危機・発展途上国の貧困問題・児童労働問題・貧富の格差問題など、快適さや便利さを求めて、環境や労働状況に影響を与えていることを目の当たりにし、「では、この負荷を軽減させるために、私たちにできることは?」を考えていきます。
国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGs企業研究
今回のオリエンテーションでは、「具体的には何がSDGsなの?」「身近にあるSDGsって?」を、学んでいきます。SDGsを知るために、パビリオン出展企業のSDGsの取り組みを学ぶ企業研究を行いました。
キッザニア福岡では、全国規模の企業から地場企業まで約40社がパビリオンを出展されています。
キッザニア福岡館内を回り、各パビリオンの特徴・体験内容などの説明を聞きながら、各班で研究先を探して選んでいきます。
研究先が決まったら、早速各社の取り組みを調べていきます。配布されたワークシートの内容を手分けして調べ、各班でファシリテーターの進行のもと発表内容をまとめていきます。
どんな企業なのか?どんな取り組みなのか?それはどのゴールに当てはまるか?のポイントをまとめ、各班による発表を行いました。
まとめ
今回のプロジェクトの参加者と、キッザニアのプロジェクト担当 事業開発部 福岡サテライト シニアエキスパート エリオット・コンティさんへお話を聞きました。
参加者の声
元々SDGsの「貧困をなくそうや食品ロス」についてに興味があったことがきっかけで、もっと自分で解決していけることなどを学びたいと思い、参加しました。学校では放送部に入っており、今度発表会があるので、食品ロスについて消費者ができることを発表して、地域にその輪を広げていきたいと思っています。
キッザニア プロジェクト担当 エリオット・コンティさん
キッザニア福岡の重点テーマに「スタートアップ」「先端技術」「グローバルマインドセットを持つ」があります。カリキュラムのテーマを考える中で、SDGsほどグローバルなテーマは他にないと思ったのと、こどもたちも馴染みやすくなっていることもあり、世界をSDGsというフレームワークで見ることは、こどもたちにとっても大事な取り組みになるのではないかと思い、カリキュラムのテーマとしました。
一番注意したのは、カリキュラムの接続がしっかりできているかです。プロジェクトが全5回開催される中で、各回で講師が変わってきます。そのため、カリキュラムの接続がうまくできていないと、参加者の理解が途切れてしまうので、カリキュラム開発していく中で、接続についてはかなり時間をかけました。
このプロジェクトを通じて、参加者には、積極的に勉強したりチームワークを発揮してもらうことを期待しているのですが、カリキュラムが終わったときに、自分の意識が変わり、行動が変容していることまで持っていきたいと考えています。
そのため、座学はなかなか行動に結びつきにくいので、館内を回る・人と話すなど、動かすことで参加者の行動に繋がり“自分事化”できていけるかなと思っております。
来年度以降もナイトキャンパスは実施を予定しているので、キッザニア福岡の重点テーマに沿ったカリキュラムを開発し、こどもたちに多くの学びを経験してほしいと考えております。
施設情報
【キッザニア福岡】
■住所/福岡市博多区那珂6-23-1 ららぽーと福岡内
■対象年齢/3〜15歳
■公式Twitter/@KidZania_F
▼公式HP▼
https://www.kidzania.jp/lp/fukuoka/
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