クワズイモは、葉や葉柄※の様子がさといもに非常によく似ており、間違って食べて食中毒になることがあります。食中毒によって起こるその症状と予防方法を紹介します。
※葉柄とは…葉と茎をつなぐ部分
クワズイモによる食中毒の症状は?
口腔内のしびれ(イガイガ痛み)の症状や、ひどい場合は、口の中や喉の腫れ、おう吐、下痢、さらには呼吸困難が生じることがあります。
クワズイモには、針状結晶のシュウ酸カルシウムが多く含まれており、この針状結晶が口の中の粘膜組織に物理的損傷を与えてしまうのです。
予防方法は?
食用と確実に判断できない植物は、
ようにしましょう。
厚生労働省の食中毒統計(平成23年~令和2年)によると、
- クワズイモはサトイモ科植物で、観賞用として販売されており、食用ではありません。
汁に触れることで皮膚炎を起こすことがあるため、扱うときには、ゴム手袋等を使用し、汁が直接肌に触れないようにしましょう。
- シュウ酸カルシウムやホモゲンチジン酸(チロシン由来のえぐみ成分)が蓄積し、「えぐみ」が出ると言われています。「えぐみ」の成分は、茹でこぼすことで、減らすことができます。
また、さといもの個体差や、調理方法、食べる人の体調等により、影響には違いがあります。
- この記事に関するお問い合わせは、
- 福岡市保健福祉局 生活衛生部 食品安全推進課
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- shokuhinanzen.PHWB@city.fukuoka.lg.jp