創業80年、熊本県玉名市にある『東製油』の天然椿の実だけを使った「椿油」ができるまで。

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今も昔ながらの製法にこだわり椿油をつくり続けるのが熊本県玉名市にある『東製油(ひがしせいゆ)』です。椿油と聞くと髪にいいとまずは頭に浮かびます。古くから日本女性の美を支え続けてきた多彩な椿油の魅力と製作工程をおたずねしました。
 

 

戦前創業の歴史ある「東製油」

 
『東製油』の創業は戦前で、約160年前に材木店そして豆腐店、それに並行して後半は製油業を営んだ作業場が今も残っています。
 
この辺りは玉名市の伊倉南北両八幡宮が近く古い商店街の名残があり、当時は映画館もあったほど栄えたまちだったとのこと。有明海に面した菊池川河口に位置するため物流が盛んな土地だったのでしょう。
 
江戸時代には天下一の米どころと言われた肥後米を現在の大阪に船で運んでいました。東製油がある菊池川の左岸あたりは今よりも海が近く、商人が多く栄えた街並みの風情が歴史を感じます。
 
椿の種子。これが油になります。

九州一円から集められた自生した椿の種子

 

 

そんな歴史ある東製油が使うのは天然の椿のみ。椿の実は栽培しているわけではなく自生しているものです。個人や団体から少しずつ集められたものを買い取られています。以前は玉名市周辺の山にも自生していましたが、今は九州一円から集められており、年によって豊作の表年と不作の裏年があるとのこと。

 

椿の種子は固い殻に守られていて一つの実の中から3〜4個の種子がとれ、集められた種子を天日乾燥し選別していきます。この段階でも椿について初めて知ることばかりです。

 

三代に渡り続く当時からの製法を守り続ける

 
乾燥させた種子を10時間ほど70〜80℃の温風にあててさらに乾燥させ、ローラーに投入し細かくつぶしていく。
 
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次は細かくなった椿の種子を蒸し桶で火を通していきます。強い蒸気で蒸された種子をざるにとり、臼へと移し手作業で水分を飛ばしていきます。かすを分離しやすくするそうです。大切に使い込まれた道具や丁寧な手作業から引き継がれてきた商品のクオリティがうかがえます。
 

油に負担をかけない製法『玉締め』

 
 
 
「玉締め」という製法を教えていただきました。大きな石は当時からの御影石、その石に下から押し付けるかたちで圧力をかけてしぼります。ねじらず垂直に圧をかけるだけ。ねじると摩擦熱が生じ油が酸化してしまうのだそう。
 
ねじった方が油の量は多くしぼられるそうですが、このこだわりこそが質の高さにつながっているんですね。その後、一週間ほど時間をおき沈殿物をとりのぞき上澄み部分が美しい油となります。

少し青みがかった黄金色。最高級の椿油の誕生。

 

しぼり出しておよそ2週間。思わず「キレイ…」と言葉が出るほどキラキラと輝いています。美しく濁りのない最高級の天然椿油の誕生です。

 

長く愛用されるわけ。自然の椿油が持つ魅力。

 

自然の素材だけを使い、丁寧な手作業から生まれる東製油の椿油はリピーターが多いとお聞きしました。日本の風土のなかで生まれ、古くから日本女性の黒髪を豊かに艶やかに保ってきた貴重な椿油。健やかな日本女性の美は椿油に支えられてきたんですね。

 

東さんにお聞きしたところ髪のお手入れはもちろん、デリケートなお肌の方や食用油としても愛用されているとのこと。面白い使い方としては天然の木の家具や、刃物のお手入れなどに使う方もいらっしゃるとか。多彩な面をもつ万能な椿油に驚きです。

商品は店舗と取扱店、通販でも購入できます。

東製油さんの商品は、東製油店舗、新玉名駅「たまララ」、熊本県物産館、道の駅菊水ロマン館、道の駅旭志、草枕温泉てんすい、水辺プラザかもと、コッコファーム、東京 銀座熊本館、がいあプロジェクト等で購入できます。また通信販売でも購入できますので下記リンクをご覧ください。
 
肥後特撰 天然椿油 276g  4,536円(税込)/460g  7,560円(税込)
購入はこちら
 
天然椿油 46g  972円(税込)
購入はこちら
 

企業・店舗情報

 
『東製油』
住 熊本県玉名市宮原648
TEL.0968-72-3446
FAX.0968-74-4183
営 9:00〜17:00
休  月曜
https://higashiseiyu.myshopify.com/

 

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