ラ・ラ・ランドとグレーテスト・ショーマンの音楽スタッフ再集結!映画「ディア・エヴァン・ハンセン」が必見な理由。

ラ・ラ・ランドとグレーテスト・ショーマンの音楽スタッフ再集結!映画「ディア・エヴァン・ハンセン」が必見な理由。

2021.11.1

ミュージカル映画と言えば、あなたはどんな作品を思い浮かべますか?

サウンド・オブ・ミュージック、レ・ミゼラブル、シカゴ…様々ありますが、記憶に新しいのはやはり、ラ・ラ・ランドやグレーテスト・ショーマンではないでしょうか。最近はその2作品の音楽がビールのCMにも起用され、日常的にも耳にするようになりました。

そしてこの秋、ラ・ラ・ランドとグレーテスト・ショーマンの楽曲制作キャストが、映画で再タッグを組むこととなりました!

作品名は、「ディア・エヴァン・ハンセン」。本記事では、その概要と注目ポイントをお伝えしていきたいと思います。

画像引用元:ディア・エヴァン・ハンセン公式Twitter

「ディア・エヴァン・ハンセン」ってどんな映画?

画像引用元:ディア・エヴァン・ハンセン公式Twitter

エヴァン・ハンセンとは人名で、この映画の主人公です。物語は、エヴァンが自分宛に書いた手紙から始まります。学校や家に居場所を見いだせないエヴァンは、その心の内を自分宛の手紙に明かします。ある日、同級生のコナーにその手紙を持ち去られたエヴァン。しかし翌日、持ち去ったコナーが自殺したことを知らされ、更に手紙を読んだコナーの両親には、コナーとエヴァンは親友だと誤解されてしまいます。真実を言えなかったエヴァンですが、話を合わせる内にその「嘘」の思い出はSNSを通じて多くの人の共感を得ます。そして「ありもしないコナーとの思い出」により、エヴァンの人生はその後大きく動き出すのでした―。

「ディア・エヴァン・ハンセン」が話題になっている理由

画像引用元:ディア・エヴァン・ハンセン公式Twitter

もともと映画ではなく、ミュージカルとしてブロードウェイで上映されていた本作。2016年に上演されて以降、その人気から連日チケットは完売。ミュージカルの賞である、トニー賞やグラミー賞、エミー賞を受賞しました。それは、「魅せる」ミュージカルであるだけでなく、SNSを題材とした現代特有の「共感」を呼ぶ内容であることが、その人気の理由ではないかと思います。映画版ではなんと嬉しいことに、ミュージカル版初代エヴァン役のベン・プラット氏がエヴァンを演じるというのだから、その魅力は必見。ブロードウェイ版を見たことのない方でも、その繊細な演技や歌唱力に、本場さながらの迫力を感じることができそうです。更に忘れてはいけないのが、楽曲。冒頭でもお伝えしましたが、この作品に携わっているのはラ・ラ・ランドやグレーテスト・ショーマンの楽曲制作最強タッグのベンジ・パセック氏&ジャスティン・ポール氏。ブロードウェイ版に加え、映画のために書き下ろしたという新曲にも注目したいですね。

注目すべき点はこれだ!

この映画を見るにあたって注目したいのは、私的には監督とキャストです。順に解説していきます。

監督のスティーヴン・チョボスキー氏について

まず、監督。本作の監督はスティーヴン・チョボスキー氏で、代表作には「ワンダー 君は太陽」や「ウォールフラワー」などがあります。この監督は、心の機微を巧妙に表現するのに長けた作品が得意です。例えば、先述した「ワンダー 君は太陽」では、生まれつき顔にコンプレックスを持った少年が、周囲からの痛烈な批判と立ち向かいながら自分らしく生きていく様が描かれています。その中で、少年の経験するいじめは私たちにわからなかったとしても、いじめを受けた時の感情や家族にあたりたくなる気持ちが痛いほどに伝わってきて、涙しそうになるのです。このように、実際に経験していなくても映画の登場人物に共感するというのは、作品に夢中になる大切な要素となります。どの映画でも、私たちは物語を俯瞰的に見る立場にあります。しかし、画面中のことを自分事として捉え「共感」することで更に良作となるこの作品では、監督は彼が適任であると思います。どのように表現するのか、非常に楽しみです。

また、今回はただの映画ではなく、ミュージカルを映画にした作品。ミュージカルでは舞台上という一面からしか見れませんが、映画であればカメラや編集技術を駆使して様々な角度から物語を見ることができます。どのように映画ならではの良さを引き出すか、それも監督の技量にかかっていると言えるでしょう。こちらも注目ですね!

キャスト陣の魅力について

次に、キャスト。先述したように、ブロードウェイ版のエヴァン役がそのまま映画版を担う点は非常に興味深いです。それに加え、主役のベン・プラット氏を脇から支えるのは、ジュリアン・ムーア氏(出演作:「アリスのままで」)やエイミー・アダムス氏(出演作:「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)などベテラン俳優陣。彼女たちがどのような演技で物語に重厚感を出してくれるのかも見どころの一つです。

また、映画の醍醐味として、以前見た映画の出演俳優と、異なる作品で思いがけず出会えることがひとつあると私は考えています。多くの映画を見ていると、昔の映画やマイナーな役で、知っている俳優さんが出演しているのを発見することがあります。出演情報を知らないので、非常にテンションが上がるんですね。更に、作品によって顔や雰囲気が全く異なったりして、演技の幅を見れることが楽しいんです。さて、今回の映画では、ケイトリン・デヴァ―氏がそれにあたります。個人的な事情ですが、つい最近、彼女主演の他の映画を鑑賞したため、出演すると知りとても嬉しかったです。私が鑑賞した作品名は、「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」。思春期の真面目な学生がちょっと頑張って羽目を外したり、親友と喧嘩したりする場面の絶妙な演技は見事でした。まだ若い彼女は、「現時点でこの演技なら将来どんな大女優になるんだろう…」と、想像せずにはいられません。性的マイナリティが題材の1つであり、とても面白い作品ですので、気になる方はこちらも是非チェックしてみて下さいね。

ベンジ・パセック氏&ジャスティン・ポール氏の作品をチェックしよう

さて、ここまで「ディア・エヴァン・ハンセン」について書かせて頂きました。最後に、楽曲制作最強タッグのベンジ・パセック氏&ジャスティン・ポール氏の素晴らしい楽曲が挿入されている2作品をご紹介して終わりたいと思います。まだご覧になっていない方は是非、つい口ずさんでしまうメロディーを楽しんで下さいね。

<ラ・ラ・ランド(2017年)>

画像引用元:(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

舞台はLA。ここは、夢を追いかける若者の街でもあります。その一人、女優を目指すミア(エマ・ストーン氏)は、ワーナーブラザーズスタジオ内のカフェで働く夢追い人。しかし、連日のオーディションを受けては落ちるばかり。ある日、コネを作るため参加したパーティ―の帰り、セブ(ライアン・ゴズリング氏)と出会います。彼もまた、レストランでピアノ演奏をしながらジャズの店を持つことを夢見る、夢追い人でした。気が合わない2人は反発しつつも、夢を追う姿に互いに刺激を受け、次第に愛し合うように。しかし、セブが資金作りの為に始めたはずのジャズグループで活動することで、2人の関係は変化していきー。夢と現実、愛と生活。ミアとセブのラブストーリーを通して、普遍的なテーマが見事に描かれた名作です。

<グレーテスト・ショーマン(2018)>

画像引用元:グレーテスト・ショーマン公式Twitter

19世紀アメリカに実在した興行師、P・T・バーナムの半生を演じるのは、レ・ミゼラブルでも圧巻の歌声を披露したヒュー・ジャックマン氏。バーナムは仕立屋の家庭に育ち、仕えていた屋敷の令嬢・チャリティを妻に迎えます。貧しい中でも、想像力を使って幸せに暮らしていたバーナムと家族でしたが、バーナムが個性的な人々を集め行った「誰も見たことのない」ショーが瞬く間に大ヒット。一家は経済的にも幸福になったのでした。しかしその後、歌姫・ジェニーとの出会いにより状況は少しずつ変化し、ショーに魅せられたバーナムは、「成功」を求めてツアーへと出発するのでしたー。人生で大切なものは何か、それを教えてくれるこの作品。人に何を言われようと自分の尊厳は失わない、という強い意志が反映された楽曲「This is me」は、マイナリティの声を代表する名シーンとして反響を呼びました。その迫力は必見です。

いかがでしたか?映画の世界観を表現する音楽は、作品の評価を左右するいわば要となるパーツ。音楽目当てに映画館へ行くというのも、楽しみ方の1つかもしれませんね。

 

「ディア・エヴァン・ハンセン」11月26日㈮公開!
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