【福岡】特に「O（オー）型」のみなさんに知ってもらいたい、「O（オー型）」全血献血の必要性

2022.11.25

病気や治療、手術などで、輸血や血漿分画製剤を必要としている患者さんは数多くいらっしゃいます。「献血」は、その必要な方のために自分の血液を自発的かつ無償で提供すること。言わば献血は命をつなぐボランティア。中でも「O（オー型）」の血液は特に必要とされています。その必要性を皆さんで知っておきましょう。

掲載号：NASSE 12月号(2022年11月25日)
取材協力：福岡県赤十字血液センター

1 Q.O型の400ml献血が常に必要なのはなぜ？
2 Q.なぜO型の血液は他の血液型にも輸血できるの？
3 アプリを使ってカンタン事前予約、初めてでも安心♪献血体験レポート
4 福岡県内にある献血ルーム

Q.O型の400ml献血が常に必要なのはなぜ？

A. 緊急に輸血を必要とする場合、A・B・AB型の人にもO型の赤血球（400ml）を使用することがあり、他の血液型よりも常に必要とされているからなのです。
通常、輸血は患者さんと同じ血液型の血液が使用されますが、緊急時で検査が間に合わないときにはO型の血液が使用されます（赤血球製剤の場合）。よって、O型の血液は常に必要なのです。そのため、O型の血液を常に保管している医療機関が多く、他の血液型と比べO型の在庫が減少しがちなのです。

Q.なぜO型の血液は他の血液型にも輸血できるの？

A. O型はA抗原とB抗原を持たないので、どの血液型にも輸血が可能なのです。（※赤血球製剤の輸血の場合）
ヒトの赤血球膜にはどちらか1つまたは両方の赤血球抗原が存在し、それぞえの抗原は、それと反応する抗体によって、凝集したり溶血を起こすことがあります。O型はその抗原を持たないため、どの血液型にも輸血が可能なのです。