11月18日オープン!【はちがめ】漁師直営のカキ小屋で食べる豊前海一粒カキ

北九州グルメ

風が冷たくなってくるにつれて美味しさが増すのがカキ。今年もカキ小屋で思いっきりカキを食べるぞ〜!というカキ好きの方はもちろん、カキ小屋に行ったことがないしそもそもそこまでカキ好きじゃないな〜という方にこそ、ぜひわざわざ足を運んでいただきたいお店をご紹介します。
さらに今回はカキ漁にも同行させていただき、新鮮で美味しい『豊前海一粒カキ』が私たちの口に運ばれるまでをしっかりレポート!その様子をナッセ公式YouTubeチャンネル『ナッセチャンネル』にアップしました。
動画と合わせてお楽しみください。

 

▼ナッセチャンネルの動画はコチラ!

 

漁師直営!はちがめさんで豊前海一粒カキを食べよう

 

 

今回取材したのはこちら、小倉南区曽根のカキ小屋「はちがめ」さん。
お店の前に広がる雄大な曽根干潟は瀬戸内海では最大規模の干潟で、ここで獲れる「豊前海一粒カキ」は北九州が誇る牡蠣のブランド。
「はちがめ」さんは、その「豊前海一粒カキ」にこだわった、漁師直営のカキ小屋です。

 

 

店内は明るくて広くて開放的!漁師直営店らしく大きな大漁旗も飾ってあります。
はちがめさんでは炭火ではなくガスタイプの焼き台を使用。火力が安定していて調節ができ、炭火のように灰が舞い上がらないのがメリットです。
調味料も完備していますが、なんと持ち込みもOK。自分の好きな調味料を持ってきて、いろいろ試してみるのも楽しいですね。

 

 

お店に着いたら何はともあれさっそくジャンパーを着ましょう!貸し出し無料なのでお気軽に。
カキを焼くと暑い汁が飛んでくることがあるので、着用をおすすめします。これで衣服の汚れも気にせず思い切りカキを食べることができますね。

 

 

ジャンパーを着て準備が整ったら、お店の入り口にある販売コーナーでカキをゲット!
こんなに大きなカキがたくさん入っていて1カゴ1,000円!なんとリーズナブル。しかも100%曽根産のカキなので安心して食べられます。
曽根干潟の沖合で育ったこのカキは、アクがなく身がしっかり詰まって大変美味しいと評判。
「手間暇かけて一粒一粒、丁寧に表面を磨き、殻付きのまま出荷する」ことから、「豊前海一粒カキ」という名前が付けられたそうです。栄養豊富な曽根干潟のミネラルをたっぷり含んでおり、他のカキと比べ、殻に対し粒が大きいのが特徴です。

 

 

それではさっそく焼いていきましょう!
カキの美味しい焼き方は店内にも展示してあるのでぜひ参考にしてくださいね。

 

①まずはカキの殻の平らな方を下にして、水分が出るまで焼きます。
②水分が出てきたら裏返しにします。
③カキの口が開いてきたら殻を開きます。
④さらに1〜2分焼いたら出来上がり!

 

カキは破裂する場合があるので火傷しないように注意が必要です。
フタが開いている側から破裂して熱い汁が飛ぶことが多いようなので、フタが開いている方を人に向けないようにしましょう。

 

 

いい感じで焼き上がりました!見ているだけでもお腹が空いてきます。
カキが焼ける音や潮の香りも食欲をそそります。
豊前海一粒カキは身がぎっしり詰まっているので、焼いても縮みにくくとってもジューシー。
このように丸い殻を鍋のように見立てて、出てきた汁でグツグツと煮るのがポイント。中までしっかり火が通ったらいただきます!

 

 

焼きたてのカキはかなり熱いので、必ず軍手をはめてくださいね。
熱水がこぼれないように、殻の丸い方を下にして持ち、平らな方の殻を外すのがコツ。
アツアツのカキを食べた瞬間、潮の香りとカキの旨味が口いっぱいに広がり、カキ独特の風味とほのかな甘みが感じられます。
カキ本来の美味しさを味わうため調味料をつけずに食べましたが、もう何個でも食べられそうなくらいに美味しかったです。

 

 

もちろん、醤油やポン酢などお好みの調味料で食べるカキもまた格別。
いろんな調味料を試してみて、自分に合う組み合わせを探してみるのもいいですね。

 

 

 

ちなみにはちがめさんのおすすめはなんとマヨネーズ!「ええっ!?」って思った方はぜひチャレンジしてみて。風味がぐっとまろやかになります。
新しいカキの楽しみ方に出会えること間違いなしです♪

 

 

こんなに身が大きくて美味しくて濃厚な豊前海一粒カキを、はちがめさんはどうやって仕入れているんだろう?
と取材魂に火がついた私たちは、さっそくカキ漁に同行し、その様子を取材してみたいと思います。

 

カキ漁に同行取材しました!

 

取材当日は絶好のカキ漁日和!カキ漁なんて見たことないからとっても楽しみです。

 

 

はちがめを経営しているのは「セイゴ会」のカキ漁師さんたち。毎日船に乗って、豊前海一粒カキを水揚げします。それではさっそく出発!船酔いしないか心配だったけど全然平気でした。

 

 

港から30分ほどで曽根干潟の養殖場に到着。カキはこの大きな筏で育てます。この筏は全部漁師さんの手作りなんだとか!4年に一度、仲間が総出で作り上げるそうです。その様子もぜひ取材してみたいですね。
ちなみにこの曽根干潟は、日本三大干潟の一つで、4つの川から清らかな水が流れ込み淡水と海水が混じり合う領域。植物性プランクトンが豊富で潮の流れが穏やかな干潟は、大きくて美しいカキを育てるのにも最も適した環境だと言えます。だからあんなにプリップリで美味しいカキに育つんですね。

 

 

船から筏に降りるとさっそく引き上げの準備にかかります。不安定な筏の上をすいすいと歩く漁師さんたち、すごい。筏に乗ってもいいよ!と言ってくれたのですが、いやもう本当に無理ですごめんなさい(泣)
筏から引き上げられたカキは、どんどん機械の中に吸い込まれていきます。「えっ!これがカキ?」って思うくらい、海藻や貝類やいろんなものがたくさんくっついていますね。どれがカキなのかわからないくらい。機械で引き上げると同時に、ロープからどんどんカキが外されていきます。

 

 

ロープから外されると同時に、機械の中で洗浄されたカキがゴロゴロとケースの中に落ちていきます。少しはキレイになっているけど、まだまだ私たちが知っているカキとは違いますね。これらのカキを船上で一つ一つきれいにしていきます。

 

 

引き上げられたカキは、大きさを選別しながら専用のコテでカキについた藻やフジツボなどを手際よく剥がしていきます。
私たちもちょっと体験させてもらったのですが、いらないものを剥がしてキレイにしていく作業って楽しい!時間を忘れて黙々と付属物剥がしに熱中してしまいました。

 

 

汚れを取ったカキをさらに水で洗います。ここでかなりの不純物を落とすことができました。
カキを水揚げして、汚れを取って、洗うを繰り返すこと2時間。波が穏やかなので船酔いすることもなく、あっという間に時間が過ぎました。
今日のカキ漁はひとまずここで終わり、漁港へ戻ります。

 

 

カキ漁はこれで終わり…ではなく、漁港に戻るとまっすぐに漁師さんのご自宅へ。そこでさらにカキを洗い、再びカキを丁寧に磨く作業が始まりました。専用の機械を使い、大きさをさらに選別しながら一つ一つ丁寧に磨いていきます。まさに「豊前海一粒カキ」と呼ばれる所以がここにありますね。
この作業もお手伝いさせていただきました。ちょっと力を入れると殻が割れてしまうので慎重に。漁師の皆さんはさすがに手際よく、どんどんとカキが磨かれていく様子は見ていて気持ちがいいです。

 

 

丁寧に磨かれたカキは、こんなにきれい。
「一番美味しい状態のカキを食べてもらいたい」という思いで手間暇かけて磨かれたカキだからこそ、私たちが安心して美味しくいただくことができるんですね。みなさんもぜひ、この「豊前海一粒カキ」を食べにきてください!

美味しい新鮮魚介もたくさん味わえます

はちがめでは、カキ以外にも新鮮な魚介をいろんな食べ方で楽しめます。なのでカキはちょっと苦手という方も安心♪

 

 

特におすすめなのは帆立バター。新鮮な帆立を網でじっくりと焼いていきます。バターは乗せたまま。
いい感じに焼けてきてバターが溶けたら醤油を垂らしてお召し上がりください。カキの風味とはまた違うホタテのしっかりした甘味と、口の中でホロホロと溶けた後の旨味はたまりません。新鮮な帆立ってこんなに甘くて美味しいんですね。

 

 

美味しいのは帆立だけじゃありません。サザエやハマグリだって負けず劣らずの美味しさ。ガンガン焼いて思いっきりかぶりついてください。
新鮮で身がしまっているので、焼くとその旨味がさらに凝縮され、そのまま食べても十分美味しくて魚介本来の味を楽しめます。

 

 

他にも地場の魚介(関門だこ・イカ・カキ)を使ったアヒージョが大人気!本場のイタリアンレストラン並みの美味しさです。魚介の旨味たっぷりで箸が止まりません。

 

 

魚介以外にも様々なサイドメニューがあるので、お好きなものをお好きなだけチョイスして色々食べ比べてみるのも楽しいですよ。また、生ビール、酎ハイ、日本酒、焼酎などアルコール&ドリンクメニューも豊富なので、宴会にもおすすめ。

 

 

さらに、私がはちがめをおすすめしたい大きなポイントが、このきれいな女性専用トイレ。女性の皆さんにも安心してカキ小屋を楽しんでいただきたい、という漁師さんたちの配慮が嬉しいですね。どうでしょう、これではちがめに行かない理由がなくなったんじゃないですか?(笑)

 

ということで、今回は漁師さん直営ならではの豊前海一粒かきをはじめ、カキ小屋ならではの魚介をたっぷり堪能しました。ちなみに店名の「はちがめ」とは、九州地方のカブトガニのこと。曽根干潟は日本有数のカブトガニの産卵地でもあるそうです。
「カキを思いっきり食べたい!」「カキ小屋に行ってみたい!」そう思った方はぜひはちがめへ足を運んでみてください。そしてぜひ感想をお聞かせくださいね。

 

かき小屋 はちがめ
☎︎080-5255-2491

■小倉南区曽根新田南4-1-2
■11:00〜17:00(土・日・祝は〜19:00)
■火曜定休
■駐車場あり(15台)
★女性専用水洗トイレ(洋式)あり

 

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