昭和レトロな雰囲気が居心地良すぎる『浪漫酒場 まるかく家』は、おでんとお酒を楽しむ大人たちの行きつけのお店だった。

熊本のまち

上通から並木坂に入りしばらく歩くと左手1階に天野屋書店さん、その2階に『まるかく家』さんがあります。電球にふんわりと映し出された看板には◯と⬜︎でまるかく。どんな意味なんだろう。階段を登っていきます。

 

 

カウンターで楽しむおでん(ときどきカレー)

 

カウンターには女将の石抜タカコさん(ニッコリ)。メニューを見せてもらおうとキョロキョロしていると「メニューはないんです」。お通しとおでんとお酒。わかりやすい!そしてときどき、めっちゃ美味しい手作りカレーがあるらしい。

 

温かな店内の雰囲気のなか、初めて来たのにすんごく居心地がイイんですけど。両手を広げてウェルカムなタカコさんがそうさせているのかしら。

 

 

△と◯と⬜︎を串でさすと、あ!おでんだ!まるかく家さんの店名はおでんのカタチが由来なんですね。

 

化学調味料を使用しない透明感のあるおでんだし、具は100円〜で日によって変わりますが常時12種類くらいはご用意されています。仕切りの中にめちゃくちゃ美味しそうに並ぶ具にどれがいいか迷ってしまう。だいこん・厚揚げ・糸こんにゃく・たまごはマストで注文したい(個人的に)。

 

 

お店は今の場所に移転して7年、開いて12年になる。常連さんは思った通り多数、そして幅広い。0次会、2次会と気軽に集まる。お友だちと仕事終わりにふらり、仕事仲間の男性たち、女性で気軽におひとりで、などさまざま。

 

もちろん初めてですという方もOK!近くのビジネスホテルから韓国の方、台湾の方など海外の観光客の方も訪れるのだとか。大人の行きつけ、とっておきの場所、そんな感じ。

 

 

味がしっかり染み込んでいるだいこん、ちくわに串団子。ゆず胡椒と和辛子はお好みで。これはお酒好きにはたまらんですね。私はあまりお酒は強くないけれど、あったかおでんの香りだけで飲みたくなってきます。

 

必ず注文してほしい『豆もやしのおでん』

 

おでんの具のなかでもこれは絶対にはずせないのが『豆もやしのおでん 200円』。自家製の食べるラー油をかけていただくんですが…これはクセになってしまう。

 

自家製ラー油は、ガーリック・ラー油・お味噌などが入った特製。なんにでもかけて食べたくなるウマさで、家に持って帰りたい。

 

お酒もいろいろそろっています。念のためノンアルもございます。

 

古き良き時代を感じる店内。だがそれが新鮮。

 

カウンターのすみにある黒電話は、現役で使われていたときを知っている世代には懐かしいやら受話器が重いやら。電話をかける=ダイヤルを回すという表現が今の電話にはあてはまらないよね・・・と時の流れを感じるアイテム。使いこまれた質感もいい感じ。後ろに見える六角形のタイル装飾も今はなかなか見かけない。

 

タバコとコーヒー(喫茶店)、タバコとお酒はセットだった古き良き時代の名残、だけど新しく感じる。書体も色使いもカッコイイ、デザイン性に富んだマッチ箱のレプリカはこうやって並ぶとアートですね。

 

たて具やはめ込まれたすりガラスは今は貴重で、昭和当時のものを使っていらっしゃるとか。オーナーは家具屋さんをされていたとお聞きして納得です。

 

昭和レトロ感たっぷりの雰囲気はリアルタイムで過ごしたことがない若い方にも人気。ひとつひとつが洒落てますもんね。店名にある浪漫というワードが随所に散りばめられていてしかも全てこだわりのものばかり。

 

テイクアウトメニューあります。

まるかく家さんのおでんはお持ち帰りもできます。お店で女将のタカコさんとお話ししながらいただくのが最高なんですが、おうちでも味わえるのは嬉しいかも。具は仕入れによって変わるのでおたずねください。※写真はイメージです。

 

おでん5点盛り 1,000円 注文はこちら

 

おでん10点盛り 2,000円 注文はこちら

 

 

店舗情報

帰る時にあらためて看板をよく見たら女将の名前 “タカコ” が朱印で記されていました。お店で一番嬉しいことは「お客さんとの出会いかな」とタカコさん。また来たいと思うお店がひとつ増えました。

 

 

 

『浪漫酒場 まるかく家(○□家)』
TEL:096-227-6129

住所:熊本市中央区上林町3-40
営業時間:19:00〜ラストまで(翌2:00くらい)
定休日:日曜
席数:カウンター8席、テーブル4席
WEBサイト
https://marukakuya.base.shop
 
 

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