HAB@熊本 2F『熊本 魚蔵(うおくら)』新鮮な海の幸と地のもの、そして細やかな心配りで特別な時間を。

熊本のまち

いいお店を知っておきたい。招待したりおもてなしの場所として喜んでもらえるところを自分のなかに記憶しておきたいから。

 

熊本の街の真ん中、人と情報の集積地として新しく誕生した「HAB@熊本」。ホテル「OMO5熊本」もあることから個性あるお店がたくさん集結しています。その2Fにある『熊本 魚蔵』さん。博多都ホテルにある「博多 魚蔵」さんの系列店です。こちらこそ、知っておきたい“いいお店”。その魅力をご紹介します。

 

下通りの入り口を見上げると2階に。

やわらかな明かりに包まれる寛ぎの和モダン空間

まずは場所をご紹介。HAB@熊本に入りエスカレーターで2階へ。振り返って右奥が熊本 魚蔵さんです。

 

 

店内は和の雰囲気と木の温かみ、やわらかな明かりにホッと寛げて、広々としていながら仕切りがうまくプライベート空間を生み出しています。半個室、個室もあるので大切な人をおもてなししたり特別な席の利用などにもいいですね。ビジネスでのご利用、県外からの旅行者の方、そして地元の方が多く足を運んでいらっしゃるとのこと。

 

お昼の様子。窓際のテーブル席から電車通りを見下ろせます。熊本城も望める抜群のロケーション。

 

 

カウンターは活魚が泳ぐいけすを眺めながらのおとなの特等席。

 

おもてなし、ビジネスシーンにも半個室、個室がピッタリです。

 

ホクホク炊きたて「菊鹿 棚田米」の土鍋ご飯

 

熊本には美味しい米どころが多くありますが、熊本県北は特に美味しいお米の産地でもあります。熊本 魚蔵さんでは料理長自らが厳選した「菊鹿 棚田米」を土鍋で炊き上げています。

 

ずらーーーーりと、どっしりと、並んだ真っ赤な土鍋。立ち上る湯気と共にお米のホカホカ良い香りが漂ってきました。

 

 

待つことおよそ20分、炊き上がりです。お米一粒一粒の輪郭が際立ってつやつやしています。「菊鹿 棚田米」はそれほど多く市場に出回らない貴重なお米。清流の美しい水が美味しさの源でしょう。土鍋で炊くことによってウマさが最大限に引き出されます。ランチではこの土鍋ご飯がセットでついていますよ。

 

やりいかの活き造りといかげその天ぷら。ウマさにひっくり返る。

夜に再びやってきました。お昼とはまた違った雰囲気で窓際の席では夜景を楽しめます。

 

私はいけすを眺めながらカウンターで過ごしたいと思います。ひとりカウンターっておとなの贅沢だ。わくわく。

 

さっそくお店の方がお品書きに筆で朱のしるしをつけながら、本日のおすすめを教えてくれました。

 

 

そして….きました!「やりいか活き造り」です。玄界灘から生きたまま直送されて、目の前のいけすで泳いでいたものです。注文を受けてから調理されるのでこの透明感、この活きの良さ。今日は特に注文が多かったらしく、いけすは残り少なくなっていました。

 

 

いただきます!これは・・・語彙力を失う美味さ。目をとじると私の知らない海に辿りついたみたいです。食べ方は抹茶塩、ポン酢、生醤油、刺身醤油といろいろ。お安いものではないですが、だからこそとっておきのときにいただきたい。ご褒美です。

 

 

さて〜活き造りを存分に味わったら、後造りとして残ったいかの部分をお刺身、天ぷら、塩焼きの3種類から選べます。9割の方が天ぷらと聞いて私もお願いしました。これは絶対美味しいやつ!確定!

 

 

さっきまで元気にいけすで動いていた、いかくん。天ぷらにしたらそりゃワケが違う。このいかの足の天ぷら、私自身の足をバタつかせてしまうくらい美味しかったです。伝われ。

 

お料理に合うお酒を料理長に選んでもらった。

 

私がうまさに悶絶している様子をニッコリと微笑んで見ていらっしゃった、藤田 和明 料理長 。恰幅の良さが(失礼)絶対に美味しいお料理作ってくれるでしょーという雰囲気たっぷりです。

 

酒蔵でお酒を作られていた経歴のある料理長、日本酒にとても詳しく、いろいろ教えていただきました。お客さんの好みを聞いて、メニューにないお酒をおすすめしてくれることも。お酒好きの方はぜひ藤田料理長にお声かけてみては。

 

本日選んでいただいたのはこちらのお酒、熊本県和水町の花の香酒造の純米大吟醸「花の香 桜花 HANANOKA OUKA」。

 

お魚に合う、そして地元熊本産ということでこのお酒を、とのこと。花のような芳しい香りとキレのある上質な甘みが女性にも好まれそうです。県外の方にもおすすめしたいですね。

 

高級魚「のどぐろ 薄造り 炙り刺し」

次はめったに口にすることがない高級魚「のどぐろ」をいただくことにしました。料理長に刺身にしていただきます。熊本 魚蔵で扱うのどぐろは、長崎県対馬市のブランド「紅瞳」を仕入れているとのこと。

 

いい魚をいい器で。職人の技も際立ちますね。

 

また別のお皿に盛り付けてもらいます。このお皿も美しい。

 

 

火を入れてくれたのは坂田 有里絵店長。目の前で勢いよくお魚を炙っていきます。のどぐろはやっぱり炙りですよね!とさらりと言えるおとなに憧れながら炎を見つめる。

 

皮の部分から香ばしい香り、そして表面に現れた脂がうまみとなってあふれています。

 

 

贅沢ですよね。初のどぐろ、いただきます。身もウマイ皮もウマイ!醤油とあさつき、わさびたっぷりでいただいても魚の上品なウマさの方が全面に出てくる。身はとってもやわらかくて「白身の大トロ」の異名にうなずきます。

 

他にもあります。おすすめのお料理。

今回は実食できなかったのですが、熊本 魚蔵さんでは九州の海の幸や地のものを存分に堪能できるメニューが豊富です。今度食べたい!

 

昼之御膳『曲げわっぱ会席[土鍋ご飯付き]4,290円(税込)』
・熊本郷土料理曲げわっぱ(ごま鯖、香の物など)・土鍋ご飯・茶碗蒸し・お味噌汁・デザート 熊本の美味しさを色々少しずついただけます。

 

夜之料理『本日のおまかせ お造り十種 4,389円(税込)』
今朝の美味しい鮮魚が美しく並びます。盛り付けが映えます!

 

人と人をつなぐ料理とおもてなし

 

ここで過ごす時間が心地よくて楽しくて美味しくて、あっという間に時間が過ぎていました。カウンターでの料理長との会話、お料理の説明をしてくれる店長、いいタイミングで声をかけてくれる店内スタッフの方、お店の皆さんが自然なかたちで居心地の良い時間をつくってくれている。

 

いただくお料理はもちろん、それだけではない、それ以上のおもてなしを心がけていらっしゃるのが伝わってきます。常連さんが頻繁に通われているのが納得、大切な人を連れて行きたくなる、喜ばせたくなる、それが私の『熊本 魚蔵』です。

 

店舗情報

 

『熊本 魚蔵(うおくら)』
TEL:096-288-0344

住所:熊本市中央区手取本町5-1 2F(HAB@熊本 2F)
営業時間:11:00~15:00 (料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:30)17:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:00)
定休日:なし
席数:80席(2名~8名の個室完備、テーブル・ソファー席有り)
決済方法:現金、クレジットカード(VISAマスター、アメックス、DINERS、JCB 
WEBサイト
https://uokura-kumamoto.com/
 
 

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