いよいよ!熊本城特別公開 第3弾 6月28日(月)天守閣の一般公開がはじまりました!

熊本のまち

 

皆さん、お待たせしました!

新型コロナ感染症の影響で延期となっていた熊本城特別公開ですが、
やっとその時を迎える日がやって来ました。

熊本城特別公開:6月28日(月)より開始

熊本城北口において、熊本城おもてなし武将隊による開門口上とともに幕開け。
(※開門口上は6月28日以降も実施されます)

加藤清正公が約400年前の慶長12年(1607年)に完成した熊本城。
その堅牢な造りは西南戦争では激戦の場となりながら決して落ちない「不落城」と称され、その力強い美しさは「日本三名城」として数えられる熊本県民の誇りです。

平成28年熊本地震により大きな被害を受けましたが、しっかりと熊本城再建へと歩みを進み続けています。
そして、あれから5年の歳月を経て、風薫るこの新緑の季節に熊本城の象徴である天守閣内部の一般公開が叶いました!

今回は、その新しくリニューアルした天守閣内部を清正公の末娘、八十姫(熊本城おもてなし武将隊)に案内してもらいました。
熊本城©熊本城おもてなし武将隊八十姫

ちなみに八十姫は今年でちょうど420歳だそうです(笑)

当初の予定から約2ヶ月余りの延期期間を経て、待ちに待った公開です。
コロナ感染症予防をしっかりして、新しく生まれ変わった熊本城天守閣をお楽しみください!

美しくストイックにそびえ立つ雄姿

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大天守と小天守をバックに、両脇にはしゃちほこを従えて!

今回の特別公開第3弾から新しい撮影スポットがお目見えです。

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天守内入口は小天守の地階から。

迫力の「清正流石垣 武者返し」に挟まれ、重厚な門構えに圧倒されながら、前進。

俄然、期待が膨らみます!

いざ天守閣へ!!

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地階 穴蔵

入口のエントランスには大きなスクリーンが!
築城当時から現代に至るまでの年表と歴史を動画で見ることができます。

このコロナ禍で入場制限がある中でも、待ちくたびれることはなさそうです。
むしろ立ち止まってジッと見入ってしまうほどのクオリティです。

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小天守地階は、現存する石垣や井戸などを活かし、江戸時代に台所だった空間がイメージできるような展示になっています。

井戸を覗き込むと深い穴が。お賽銭みたいにお金を入れてもご利益は保証できませんので、投げ銭はナシでお願いします。

 

1階 加藤時代

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加藤清正は、戦国武将で肥後熊本藩初代藩主。豊臣秀吉の家臣で、『賤ヶ岳の七本槍(しずがたけのしちほんやり)』の一人として武功を挙げ、肥後北半国の大名となりました。

 

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勇猛果敢なイメージの清正公ですが、行政能力にも長けており、この肥後でも河川改修や町づくりに大きな功績を残しています。

そして、いまも清正公(地元の人は尊敬と愛着をもって“せいしょこさん”と呼んでいます)の伝説や逸話として語り継がれています。

プロジェクションマッピングで町づくりを、シアター映像で城づくりについて解説を見ることができます。
清正公が画面に出てくると思わず「父上・・・」と声を掛ける八十姫でした。

 

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江戸時代の天守のつくりやデザインについて知ることができる「天守軸組模型」、さらにはタッチパネルで詳細解説も見ることができます。

また、天守最上階の1/3スケールの「御上段模型」は、まさに圧巻。当時の内部の豪奢な設えもしっかり見ることができます。

 

2階 細川時代

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細川氏は20212月に終了したNHK大河ドラマで注目された細川藤孝(幽斎)の流れをくみ、加藤家に代わり江戸時代の肥後熊本を治めた藩主家です。

 

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熊本城を管理した細川家の時代にさらに整備が進んだ城と城下について、模型に映像を投影して紹介しています。

ナレーションとともに光が指し示す解説がとても分かりやすい!

 

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細川家は文化芸術においても随一といわれる大名家です。
金屏風でありながらの上品さ、武具にも繊細かつスタイリッシュなセンスを感じます。

また、武器庫としての展示や、藩主の登城の様子について映像を用いた解説もあります。

 

3階 近代

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被災前の天守閣は西南戦争までの展示でしたが、改修後は西南戦争以降の熊本城の展示が加わりました。

幾多の苦難にさらされた熊本城ですが、熊本の人びとの強い思いから復活を遂げてきました。

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明治時代以降に軍の管理下に置かれた熊本城の歴史と、西南戦争と天守の焼失、明治22年の熊本地震、昭和35年の天守再建までを展示と映像で紹介。

 

4階 現代

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昭和・平成の修理と復元、平成28年熊本地震による熊本城の被害と天守閣の復旧について、映像や模型を用いて紹介しています。

 

復興城主デジタル芳名板

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平成28年熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城の復旧・復元のための寄付をされた方(復興城主)のデジタル芳名版が設置してあります。

 

八十ちゃんの清正公パパを探せ!

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①タッチパネルで名前を入力 → ②入力したらOKボタンを押す

思った以上に“かとうきよまさ”さんがいてビックリ!
八十姫のパパの特定はできませんでした。。。

復興城主のお申し出は
熊本城公式ホームページ>>
https://castle.kumamoto-guide.jp/fukkou/

 

6階 天守最上階(展望フロア)

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熊本市内を一望できる展望フロアは、大天守の最上階になります!
気分はまさに「一国一城の主」です。

当日は小雨まじりでしたが、眼下にしっとりとした風合いが厳かな宇土櫓、遠くに雲が降りた幻想的な金峰山、そして木々の緑が心を落ち着かせてくれました。

 

熊本城をより楽しむいろんな仕掛け

熊本城の伝説・逸話シリーズ

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加藤時代の「熊本城の伝説」、細川時代の「細川家の逸話」、近代の「籠城戦秘話」とお城に伝わる逸話やエピソードが壁一面に!

これで熊本城の逸話やエピソードはすべてOK

 

タッチパネルで!あなたはどれだけ熊本城を理解できた?CHECK

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もっと知りたい!熊本城のタッチパネルでいろいろな楽しい学びを。

 

「熊本城突破チャレンジ」 あなたは熊本城を落城させることができるか?!
「挑戦!熊本城検定」 天守内をしっかり見ていれば解けるはず?!
なんと八十姫、最難易度の上級を全問正解で合格!

さすがです!!

 

天守閣の周りを見てみよう!

解体修理が決まった宇土櫓

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天守閣に登るための玄関正門 頬当御門から上り左に見える宇土櫓。
解体修理が決まり(日程未定)、この姿を見ることができるのは今のうちだけ。

 

緑一色の大イチョウも素晴らしい

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熊本城が銀杏城といわれる所以の大イチョウ。

秋には金色に染まりますが、爽やかで目に清々しい緑一色も心癒されます。

 

まとめ

熊本城天守閣は、熊本地震で大きな痛手を被りましたが、

これまでよりさらに魅力的で、多様な方々に来場して楽しんでいただけるよう、そして力強く、生まれ変わりました。

その新たな熊本城へぜひお出かけください。

※新型コロナウィルスの影響により、入場の制限を行う場合があります。最新情報は熊本城公式ホームページをご覧下さい。
熊本城公式ホームページはこちら

 

【 コロナ感染予防対策のご協力のお願い 】

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■必ずマスクの着用をお願いいたします。
■入退場時に手指消毒をお願いいたします。
■発熱または風邪の症状がある方は入場をご遠慮ください。
なお、天守閣内部の3密を避けることを目的として、天守閣への入場をお待ちいただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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