vol.3 便秘と闘う猫〜手術1回目〜
こんにちわ、ひるねこです。
前回の「ねこ当てクイズ」はいかがでしたでしょうか?
無謀なチャレンジだったのは承知の上ですが、あまりのアクセス数の少なさにちょっと反省しました。すみません。
そこで今回は、便秘と闘うテルについてちょっとお話したいと思います。
猫が便秘?と驚くかもしれませんが、病気や事故の後遺症で便秘になる猫は多いそうです。
テルが便秘になった理由
テルの紹介のページでもちらっと書いたのですが、テルは川に落ちて鳴いていたところを友人の会社仲間に拾われました。
病院に連れていったところ、事故かなにかで骨盤が折れて変形したままくっついてしまっている、便の通りが悪いので一生便秘になると言われたそうです。
おそらく野良では生きていけないだろうと。
友人から「こういう猫がいるんだけど…」と相談されたときは、うちにはもう2匹も猫がいるし、一生便秘猫だし、ちょっと無理かなあと思ったんですよね。
川から助けられた直後の写真も見たけど、なんだか幸薄そうな猫だなあと…
でも話を聞いてしまったし、放っておくこともできないので、引き取り手が見つかるまでうちで預かることにしたんですけど。
一生便秘の猫なんて好んで飼う人もなかなかいませんよね。ええ分かっていましたとも。
預かっているうちにすっかり情も移ったし、なんだコイツ、甘えん坊でかわいいじゃねえかこのやろう。
ってな流れで、テルwith便秘と一生付き合っていくことになった次第でございます。
前置きが長くなりましたが、テルの便秘の原因は事故の骨折による「骨盤狭窄」です。
骨盤が狭いので便の通りが悪く、ひどいときは一週間以上も便が出ないときがあります。
■ご飯を食べなくなる
■元気がない
■トイレでずっといきむ
■吐く
こんな症状が出てきたら病院に連れていって、ガッツリ便が溜まっているようなら麻酔をかけて出してもらっていました。
数ヶ月に一度のペースで病院に連れて行くようになり、このままだと「巨大結腸症」になるかもしれないと言われ、
骨盤の骨を一本取って便の通りをよくする手術を受けるよう勧められました。
骨盤の骨を一本取る!?
何よりもご飯を食べることが好きなテル。
なのにお腹に便が詰まってくると、苦しそうで、ふんばってもカッチカチの便しか出なくて吐いてしまう。。。
うーん、確かに一生便秘だとは言われたけど、できるなら良くなってもらいたい。
なので、手術をすることで自然に便が出るようになるならと、手術を受けさせることを決めました。
骨盤の骨を取る、と言ってもなかなか想像できないと思うのですが
ザックリ言えば、両脚の付け根を繋いでいる骨を取ることで、便の出口を広げようというものです。
(これは私の解釈なので、詳細が気になる方は専門医にお問い合わせください)
↓便が出ないので具合が悪く、めっちゃ不機嫌なテル。(2019.6.12)
手術を受けたのは約2年前、2019年6月24日です。
手術当日は朝10時までにテルを病院へ連れていき、午後から手術、2日ほど入院となりました。
その日はやっぱり心配で一日じゅうソワソワして過ごしました。。。そして仕事帰りに手術後のテルを見に再度病院へ。
この世の不幸を一身に背負ったような顔でケージに入っているテル。。。
普通なら全力で嫌がるエリザベスカラーもおとなしくつけたまま、呼んでもちらっとこっちを見るだけでじっとしていました。
こんな姿を見ると胸が痛みます。早く連れて帰ってあげたいけど、もうちょっとだけガマンしてね。
手術は無事成功!テルの便秘は良くなるのか?
そして2日後、まだまだ元気がなくてぐったりしているテルを家に連れて帰りました。
傷口を保護するための術後服(エリザベスウェア)もおとなしく着てます。エリザベスウェアを着ていると、カラーを付けなくていいから猫にとっても快適です。
トイレも服を着たままできます。
さすがに手術後しばらくは、ほとんどご飯も食べずにただひたすらじっとしていました。
手術をがんばったご褒美にと、ちぐらタイプのペットハウスを購入。最初は警戒してたけど、興味の方が勝ったみたいでこっそりペットハウスに入ってくれました。
術後1ヶ月ほどですっかり元のように元気になったテル。便の通りも以前よりよくなりました。
でも便を柔らかくする薬(バルコーゼ)と腸の働きをよくする薬(プロナミド)の服用は欠かせません。
もともと食いしん坊で食べることが大好きなので、エルやマルの分まで食べてしまい、お腹がパンパンになって便が詰まります。
消化によいものや便秘に効くものを選んで与え、術後1年半近くは病院に行かずに済んでいました。
もしかしたらこのまま便秘が治るかも!?
そんな期待を抱いていたのですが、テルの便秘は一筋縄ではいきませんでした(泣)
テルの便秘との闘いがまた始まったのです。(次回へ続く!)