【イベント】ウインドルモアやすらぎの風コンサート〜with 前田博美〜

北九州イベント

最近ちょっと疲れを感じている方や、何か元気が出るようなことがないかなぁと思っている方に、ぜひおすすめしたいイベントをご紹介!心地よい音楽に浸り、リズムに身を任せながら心を解き放てるひとときをお過ごしいただけます。「聴いてみたいかも!」そう思った貴方は、自分の中の何かに呼ばれているのかもしれません。心の声に耳を傾けてみてください。

忘れていた心の引き出しを開けてくれるあなただけの音楽

 

“風の噂”という意味を持つ「ウインドルモア」は10年ほど前にギターのオザワマコトさんとアコーディオンのなかむらあきこさんのお二人で結成されたアコースティックユニット。1年前にパーカッションのyukiya blissballさんが加入し、現在は3人で活動されています。無国籍ノンジャンルで全てがオリジナル曲というウインドルモアは、自分たちの感動したものや風景などの心象風景を自分たちの音で伝えたいという思いのもと、北九州市門司区を拠点に全国で演奏活動を展開しています。
今回はオザワさんとなかむらさんに、色々とお話をお伺いしました。

 

 

―ウインドルモアならではの音楽とは?

 

私たちの曲には歌詞がないので、聴いてくださる方が自由に曲を感じることができます。「聴く」よりも「感じて」ほしいなと思いますね。その時その人に必要な音を感じると、心の中に眠っている引き出しがふっと開き、肩の荷がおりたり心が軽くなったりするのではないかと思います。

また一年前にパーカッションのyukiyaさんが加入したことで、私たちの思いをより立体的に伝えることができるようになりました。今までふわふわと浮遊していたものが、それはそれで音としては良いのですが、よりしっかりと大地と繋がったような感じになったんですね。アフリカの太鼓を使っているからでしょうか、余計に大地と繋がっているようなイメージが伝わると思います。

 

 

―3人の音楽性について教えてください

 

3人とも相性バッチリですね笑
演奏をする上で意見が違ったりぶつかったりすることはないです。私たちの音楽は自己主張する音楽ではないからなのかもしれませんが、イメージを伝えると具体的な音が返ってくるので、同じものを見ているなと実感します。心の中にある心象風景は3人それぞれ違っているだろうけど、伝えたい思いは同じ。曲の途中のリズムや強弱もぴったり合うんです。それぞれがそれぞれのファンっていう感じですね。

 

 

―ライブでのお客様の反応はいかがですか?

 

私たちは基本的にセットリストは決めなくて、その時々の会場の雰囲気とかお客様から出ているものを感じて、次はこの曲をやろうと進行していくことが多いです。お客様と一緒にライブを創り上げているという感じですね。
なのでライブ中に号泣する方も多くいらっしゃいます。ライブ終了後にお話をお伺いすると、幼い頃の自分がピアノの上にニコニコ笑って座っているのを感じて涙が止まらなくなったのだとか。おそらく、その人が今一番必要な音を聴いて、それが心の琴線に触れたのではないかなと思います。大変な思いをされている方ほど心に響かれるようで、後から身の上話を打ち明けられることもありますね。
私たち自身も、そういう音楽を必要な方にお届けするというお役目があるのかなと思います。

 

―今回のライブについての思いをお聞かせください

 

今回のライブの一番の見どころといえば、前田博美さんとのジョイントコンサートというところですね。私たちの音楽とは全く違った“島唄”というジャンルなのですが、きっと合うと思います。
前田さんはメジャーシーンを目指すのではなく、純粋に島唄を極めて伝承することを掲げています。私たちも同じで、ヒット曲を作ることよりも自分たちがやりたい音楽をやり続けていきたいと思っています。そういう思いをお互いの音楽に乗せて、素晴らしいライブを皆さんにお届けしたいですね。

 

―今回のライブ会場はどんな場所ですか?

 

今回のツーデイズライブは、平山観音院客殿wind rumor houseで行います。平山観音院客殿は壇ノ浦の合戦で敗走した平家の隠れ里にひっそりと佇む荘厳な霊場で、お乳水伝説でも有名です。wind rumor houseは自然豊かな隠れ家アトリエで、都会の喧騒を離れた非日常的な気分を味わえます。どちらも“名水お乳水”で淹れるコーヒーなどカフェ出店がございますので音楽とともにお楽しみください。

 

 

 

前田博美さんと沖永良部民謡について

ウインドルモアとジョイントライブを行うのは、沖永良部島出身の実力派アーティスト 前田博美さん。沖縄県立芸術大学大学院卒で幼い頃より沖永良部島で育ち、唄者(うたしゃ)であり師匠である祖母「前田綾子」の影響で島唄・三線を習い始め、島内外多くの場所で活動中です。存在感のある透き通った声と笑顔が魅力の前田さんについてご紹介します。また、北九州ではなかなか聴く機会がない沖永良部民謡についても触れてみたいと思います。

 

皆さん一人一ひとりにとって大切な島唄を見つけてほしい

 

唄者だった祖母が子守唄のように民謡を歌ってくれていたので、自然と民謡が好きになっていたという前田さん。三線を弾き始めたのも祖母と一緒に色んなところで演奏をしたいと思ったからだそうです。高校三年生になって将来について考えた時、自分には島唄しかないと思い沖縄の大学へ進学しました。そこで楽器や民謡を学問的に学び、沖永良部の文化の大切さや歴史的な位置関係についても改めて考えることができました。これまで沖縄を拠点に活動してきましたが、これからは沖永良部島を中心に活動しようと思っているそうです。島唄の先生方も高齢化しているので、今のうちにしっかり習い、交流を深めていきたいと語る前田さん。今の自分にしかできないことをやりながら、それを下の世代に伝えたり発信したりして、島唄を盛り上げていくのが今後の目標だそうです。

 

▶︎前田博美さんのInstaguramはこちら

 

琉球音階と律音階の違いを聞き分けてみてください

 

沖永良部島の島唄が琉球音階(レとラを除いたド・ミ・ファ・ソ・シ・ドの5音で構成される音階)なのに対し、鹿児島県の奄美群島に属する徳之島の島唄は律音階(ドとファを除いたレ・ミ・ソ・ラ・シの5音で構成される音階)です。

沖永良部島は沖縄本島と文化的・音階的にも同一で琉球音階北限の島と言われ、奄美の歌、沖縄の歌双方が入っています。しかし同じ奄美群島でも徳之島以北は本土と同じ民謡音階・律音階はあるけど、琉球音階はほぼありません。音階的にみると、徳之島と沖永良部島の間に、本土圏と琉球圏とのボーダーラインを引くことができるそうです。

今回はスペシャルゲストとして徳之島出身のアーティスト 指宿桃子さんを迎え、同じ島唄でも音楽的に異なる前田博美さんとの違いをリアルに聴き比べられるライブとなっています。奄美群島を含む南西諸島の島唄や文化のグラデーション、多様性をぜひ楽しんでみてください。

 

指宿 桃子 Profile
奄美大島生まれ。武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻、同大学別科声楽コース卒業。これまでピアノを福辺理英子氏、田代慎之介氏、声楽を岩永圭子氏、奄美民謡を安田宝英氏に師事。現在まで数々の民謡大会で受賞多数。英国トリニティカレッジグレード演奏家ピアノディプロマ取得。演奏活動とピアノの指導も精力的に行う。

 

イベント概要

5月27日(土)14:00start

会場/平山観音院客殿(北九州市門司区伊川2358-2)
会費/4,000円(要予約)
席数/75席
駐車場/あり
珈琲出店/cafe umi

5月28日(日)14:00start

会場/wind rumor house(北九州市門司区喜多久185-4)
会費/4,000円(要予約)
席数/25席
駐車場/あり
cafe出店/wind rumor house

お申込み・お問合せ

◆wind rumor music
TEL:090-3733-3871

◆(株)Flap 北九州支社
TEL:093-482-3989

 

 

 

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