ナッセ編集部が取材!『ことこと列車』で味わう極上フレンチの旅

北九州トラベル

列車で旅をしながら食べる料理の味はまた格別ですよね。車窓から眺める四季折々の景色、木々の香り、鳥の鳴き声なども料理を引き立ててくれます。
今回はそんなレストラン列車『ことこと列車』の試乗会にナッセスタッフが参加してきました♪普段とは違う「ゆっくり・おいしい・たのしい」列車の旅の魅力をたっぷりレポートします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「金田駅」より試乗会スタート

 

取材当日は絶好の旅日和!雲ひとつない青空に「ことこと列車」の真っ赤な車体がよく映えてとてもきれい。今回の試乗会コースでは金田駅(福岡県田川郡福智町金田)から出発しますが、通常の運行では直方駅(直方市山部)からの出発となります。

 

 

1番ホームから出発します。試乗会なので乗客のほとんどは報道関係者ですが、駅までわざわざ列車を見にきた親子や学生さんたちもいて、写真を撮ったり駅員さんにお話を聞いたりしていました。

水戸岡 鋭治氏が手がけた車両デザイン

 

 

ロゴや車体のデザインがとてもおしゃれですよね。
それもそのはず、この「ことこと列車」の車両デザインは「ななつ星」や「或る列車」を手がけた「水戸岡 鋭治」氏。内装がどんな風になっているのかとても気になります。ドキドキしながらさっそく列車に乗り込みました。

 

 

どうでしょう、この空間の美しさ。思わず「おお〜!」と感嘆の声が出てしまいました。特に天井の色鮮やかなドイツ製のステンドグラスや、2万2000ものパーツを組み合わせた床などこだわりの特注品の美しさに目を奪われてしまいました。これはもう列車というより走る極上レストランですね。

 

 

こちらは1号車。シートのカラーがブルーになっています。

 

 

2人がけのソファ席もあります。車内のパーティションや窓の目隠しには、福岡県伝統工芸の「大川組子」が使われていてとてもおしゃれ。楽しい旅の気分がさらに盛り上がりますね。

 

 

テーブルには当日のお品書きが置かれてありました。ペーパーウェイトとして使われているのは、かつて筑豊地区で「黒ダイヤ」と呼ばれた石炭です。「ことこと列車」の旅には、こういう細かい心遣いが至るところに散りばめられていて、思わずテンションが上がりますね。そろそろ待ちに待った出発の時間になるようです。楽しみ〜〜♪

地元食材にこだわった極上のフレンチコース

 

最初に運ばれてきたのは、ひしや染物店(直方)の可愛いオリジナル手ぬぐいに包まれた「ことことBOX 〜9つの市町村の想いを込めて〜」。こちらの手ぬぐいは乗車記念として持ち帰りOK!ワクワクしながら開けてみます。

 

 

 

可愛い木箱の中に美味しそうなメニューがぎっしり!メニューの詳細については、クルーの皆さんが乗客一人一人に説明してくださるので味わい深く楽しめます。9品どれも美味しかったのですが、菜の花のマリネや筍とエビの春巻きなど季節を感じられるメニューが多いのが嬉しいですね。家族や友人との会話もぐっと広がりそうです。

 

 

ドリンクも豊富で、豊前クラフトコーラ・英彦山サイダーなど「ことこと列車」ならではのメニューも。「九州菊」や「源じいの森」などの日本酒・焼酎、北九州レモンサワーなどのカクテル、ビールやワインなどのアルコールも充実。のんびりとグラスを傾けながら列車に揺られるひとときを楽しめますね。私は「福智山はちみつレモンジンジャー」をオーダーしました。キリッとしたレモンとジンジャーの香りに気分も爽やか。

 

 

2品目は「地元新たまねぎのブランマンジェ 〜Gohのオープンからのスペシャリテ〜」。器の斬新なデザインに驚かされます。ガラスの器は全て形が違うそう。ブランマンジェとは“白い食べ物”という意味で、田川の新たまねぎをじっくりと焼き上げた白いムースの上にコンソメのジュレとカニ・ウニが乗っています。このムースとジュレ、カニ・ウニの相性が抜群で、想像の10倍は美味しかったです。あまりに美味しかったので一口一口にゆっくり時間をかけてじっくりと堪能しました。

 

 

 

3品目は「ことことブイヤベース 〜豊前海の恵み〜」
袋を開けてみてびっくり、魚介の香りがいっぱいに広がります。アツアツのブイヤベースには豊前海で獲れた鯛、イカ、エビとよく煮込まれたトマトが入っており、トマトを崩しながら食べてくださいとのアナウンスが。味がしっかり染み込んでいるのに、魚介の身が崩れておらずむしろプリプリとした歯ごたえがあってとても美味。魚介の旨味とトマトの酸味が合わさったスープも絶品です。
ブイヤベースの器は、福岡県福智町の上野焼(あがのやき)。親子三代で作陶している『庚申窯』の作品だそうです。

 

 

4品目は「和牛のロースト 〜上野焼を感じながら〜」
本日のメインディッシュがこちら。柔らかくて甘みがある和牛のローストを地元産のブルーベリーと黒コショウのソースでいただきます。和牛とブルーベリーソースの相性の良さに感動!ほんのりとした甘味と酸味の絶妙なバランスが、和牛の旨味をさらに引き立てます。エディブルフラワーと一緒に食べるとさらに美味しい。上野焼・庚申窯のお皿の風味と色合いも一緒に楽しめます。

 

 

メインの付け合わせは「焼きカレー」。可愛らしい小さなココットに入ったカレー風味のドリアです。使っているお米は、行橋産の合鴨農法で育った『ゆく鴨米』だそうです。

 

 

 

デザートは「枡パルフェ 〜沿線の桜吹雪〜」
沿線にある『林龍平酒造』の『九州菊(くすぎく)』の枡で出される冷たいスイーツです。桜色のムースの中にドライフルーツやゼリーが入っていて色々な食感が楽しめます。
またこのデザートが出てくるタイミングで、列車の外には見事に咲いた桜の木々が見えました。満開の桜を眺めながら食べる桜のスイーツ…こういう演出も嬉しいですね。

 

ミシュラン一つ星を獲得したシェフが監修

「ことこと列車」が提供するコース料理は、福岡市にある九州の食材を使った創作フレンチレストラン「Goh」のオーナーシェフ福山 剛氏が監修。
2019年「La Maison de la Nature Goh」としてミシュラン一つ星を獲得、2018年から5年連続で「アジアのベストレストラン50」に中国・四国・九州地方から唯一ランクインしました。

 

福山 剛(ふくやま たけし)
〈略歴〉
1971年生まれ。福岡県出身。
1995年からワインレストラン「マーキュリーカフェ」でシェフを務める。
2002年、西中洲にフレンチレストラン「La Maison de la Nature Goh」を開店。
2018年から5年連続通算6度、食通による人気投票「アジアのベストレストラン50」にランクイン。
「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」にて一つ星を獲得。
2013年1月、福岡市博多区住吉(キャナルシティ横)に「Goh」OPEN。

 

「ことこと列車」からの景色や途中駅での買い物を楽しもう

美味しいコース料理を満喫しながら“旅”を楽しめるのも「ことこと列車」の大きな魅力。列車に乗ったらぜひチェックしてほしい見どころをご紹介します。

福智山(中泉駅〜市場駅 間)

 

車窓からは、九州百名山のひとつである福知山が見えます。標高901mのまちのシンボルで登山家にも人気。

 

田川伊田駅

 

「田川伊田駅」は、男はつらいよ第37作(1986年/昭和61年)「幸福の青い鳥」のロケ地になりました。この映画が縁となり、長渕剛と志穂美悦子は結婚したと言われているそうです。100年寄り添う二本煙突の下で大切な方との記念撮影はいかがでしょう。

 

 

また田川伊田駅では「駅マルシェ」を開催。しいたけ醤油や天狗の鼻もげ(激辛スパイス)、柚子胡椒などの調味料や、平成筑豊鉄道沿線ではここでしか販売していない「黒ダイヤ(羊羹)」など、旅の記念やお土産におすすめの商品を販売しています。

 

油須原駅

 

 

古いローカル線の雰囲気が残る「油須原駅」は、各種ロケ地にとしても人気。旧国鉄時代の事務室をイメージした鉄道作業体験室や、昔の鉄道資料展示スペース、イベント情報やポスターなどを展示するギャラリーもあります。旅の途中でしばしレトロな雰囲気にひたってみるのはいかがでしょう。

 

行橋駅(終点)

 

終点の行橋駅ではクルーの皆様との記念撮影ができます。快適な旅のサポートをどうもありがとうございました!

 

「ことこと列車」に乗ってみて

 

今回初めて「ことこと列車」試乗会に参加しましたが、想像の何倍も素敵な経験をさせていただきました。

まずは何と言っても料理の素晴らしさに感動。季節を感じさせるあしらいや地元食材へのこだわり、一番美味しい温度での提供、周りの風景との調和、料理を引き立てる器…一品一品に新鮮な驚きがありました。今回は一人でゆっくりと堪能しましたが、次は家族や友人と一緒に楽しみたいですね。

また、「ことこと列車」のコンセプトにもあるように、のどかな田園風景を眺めながら、本当に久しぶりに「ゆっくり」した時間を過ごすことができました。車窓からの風景や風、木々の香りに心が癒されていくのがわかります。いろんなしがらみから少しの間だけでも解放されたいときにはぜひ「ことこと列車」に揺られてみてはいかがでしょう。

個人的にツボだったのが車内で流れている「BGM」。軽快なジャズが流れてるなと思ったら食事のときにはクラシックになり、桜並木を通るときには卒業をテーマにした懐メロという風に、ジャンルや世代を問わず旅を盛り上げる曲選びにもこだわりを感じました。

最後に、終始細やかな気遣いとサポートを提供してくださったクルーの皆さまにもお礼を申し上げたいと思います。乗客一人一人に常に気を配り、笑顔で明るく盛り上げてくれるからこそ、楽しい旅を過ごすことができるんだと思います。
興味がある方はぜひ一度「ことこと列車」で素敵な旅を楽しんでみてください。

詳細・お申込み

行程・ご案内

【催行日】
土日祝日運行

【旅行代金】
おひとり様(大人・小人同額)17,800円
幼児(6才未満)無料
※ただしお席をご利用の場合、小人とみなします(食事提供込み)

【お食事】
昼食付(フレンチコース6品)

【運行スケジュール】
平成筑豊鉄道 直方駅から行橋駅

【申込締切】
各出発日の前日より起算して14日前まで。
締切日が土日祝日にあたる場合はその直前の受付日まで
(定員になり次第締切)

 

お申込み

▼ホームページよりお申込みください。

https://www.heichiku.net/cotocoto_train/

 

ナッセオンライン特典

「ナッセオンラインを見た」と「ことこと列車」乗車時にスタッフへお声かけいただくと
門司港レトロ観光列車「トロッコ潮風号」
乗車券をプレゼント!

※2023年9月末日まで

 

お申込みに関するお問い合わせ

日本旅行リテイリング 九州いい旅予約センター
TEL 092-725-4182
営業時間 10:00〜18:00

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