不知火町・河内町【今村農園】有明海＆八代海を望み、先人たちが築いた石垣のみかん畑！繋ぐ伝統の味。

2024.03.22

熊本

年々、農業就業人口が減少している日本。ところが一部地域では就農をめざす若者は増加傾向にあるとも言われています。今回ご紹介する「今村農園」さんは、熊本県の宇城市不知火と熊本市西区河内町を2拠点とする、20代のフレッシュな経営者さんです。

ひと昔前は「キツイ、汚い、かっこ悪い」の3Kと呼ばれていた農業も、今では「かっこいい、感動する、稼げる」の新3Kに変わってきているそうです。先人たちの伝統を守りつつ、新しい栽培方法にも挑戦している柑橘農家さんをご紹介します。

1 今村農園とは
2 トレーサビリティとは
3 今村農園3つのこだわり
4 今村農園の柑橘類たち
5 オンラインショップができました
6 公式LINEとInstagramができました
7 店舗情報

今村農園とは

「今村農園」は、宇城市不知火町、熊本市西区河内町の2つの地域を拠点とし、温州みかんや柑橘類を主に栽培している柑橘農家です。品種ごとの持てる味を引き出すため、その土地に合った品種の栽培、有機質肥料を施しています。

デコポンの生産地として有名な『不知火町』。

撮影日は、県内1の寒さで雪が降っていました。収穫前でしたが天候に限らず畑の様子を見に行ったり、木々の手入れをしています。こちらで育てているデコポンは、1月中旬から下旬にかけて収穫し、更に甘さを蓄えるために特殊な袋に入れて貯蔵してから3～4月に出荷します。

みかんの生産地として名高い『河内町』の畑は、100年以上前に作られた石垣の段々畑となっています。

10段以上あり、日頃から運動不足な私はすぐ息切れしてしまい、上に上るのも一苦労です。

木々の間にトロッコが通っており、収穫されたみかんはコチラで運ばれます。早い極早生みかんは9月下旬から、早生みかんは10月下旬から、晩生みかんは12月から収穫します。こちらもデコポン同様貯蔵して良い時期に出荷します。

代表の今村和弘さん。大学卒業後、おじいちゃんがされていた農家を引き継ぐために熊本に戻ってこられました。年齢もお若いですが、とても落ち着いており、誰よりもみかんたちのことを考え、常に試行錯誤しながら、時には現代的な新しい方法で柑橘栽培に励んでいます。

また今村農園さんは、安心していただくためのトレーサビリティについて“見える栽培”に取り組んでいます。

トレーサビリティとは

トレーサビリティとは、｢その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか｣を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。近年では製品の品質向上に加え、安全意識の高まりから重要度が増しており、自動車や電子部品をはじめ、食品や医薬品など幅広い分野に浸透しています。