大迫力!大俵をころがせ!!2023年11月23日(木・祝)『第27回玉名大俵まつり』キッチンカー、玉名屋台もいっぱい!!!

熊本

熊本イベント

いよいよ玉名秋の特大イベント『玉名大俵まつり』が11月23日(木・祝)に行われます。昨年もさまざまな準備や当日のまつりを(そして俵を)追いかけましたが、今年も玉名と深く関わるこのおまつりを迎えるまでに私が見てきたものをギュッとまとめたいと思います。そして11月23日の本祭にいどみます!テンションあがってきたー。

 

 

まずは “大俵づくり” 薦編み作業から

おまつりのメインイベント「大俵ころがし」に使われる特大の俵は毎年手作業でつくられています。10月某日、玉名市永徳寺倉庫にて薦(こも)編み作業が行われているということで見学させてもらいました。

 

昔の脱穀機を使って藁(わら)についた葉などを取り除きます。

 

 

ひとつかみおよそ1束に藁17本、ひもでしっかり固定しながらおよそ8.5メートルにもなる俵の表面部分をひとつひとつ編んでいきます。こういう手作業ってずっと見ていたくなるんです。

 

 

実際の米俵はお米を大切に保管し運ぶための重要な袋の役割。米俵は一俵60kgという腰がぬけるほどの重さなのですが、昔は強靭な男たちが軽々と運んでいたのか。

※写真は昨年見学した際のものです。

巻きつけ作業に入ります。

次は編まれた藁を実際の俵に巻きつけて固定する巻きつけ作業です。

 

天気の良い日、おまつりで転がす大俵はこうやって大人の男性数人がかりで巻きつけ、畳針を改良した大きな縫い針で編み込みながらひもで固定されていきます。おまつりのメインイベント「大俵ころがし」で主役となるこの大俵はナント重さ1トン、横幅4メートル、直径2.5メートル!近くで見ると大迫力です。

 

できあがった大俵!おまつりではこれを転がしてタイムを競います。ぜひ実際のおまつりを見てほしい!

※写真は昨年見学した際のものです。

 

魂来名の儀【始めの儀】玉名大神宮

新玉名駅から少し北にある『玉名大神宮』。ここの土地一帯が「玉名」の地名の発祥の地とされており、つまりは玉名の始まりの場所です。「日本書紀」によると玉名は「玉杵名邑(たまきなむら)」と呼ばれていたそうで「玉杵名」は「魂来名」のことで魂が来る土地=「神霊の安らぎの地」を意味しているとのこと。(引用、参考文献:歴史博物館こころピア「玉杵名の歴史」より)玉名の由来が見えてきます。

 

この始まりの場所『玉名大神宮』で『魂来名の儀(始めの儀)』が行われました。

 

 

玉名大神宮には大俵まつりの象徴である「玉依姫(たまよりひめ)」が祀られています。その御霊を授かるのが玉世姫(たまよのひめ)です。今年の玉世姫は玉名女子高等学校の今井真菜さん。巫女は同じく原永琴未さん、森田羽奏さん。後ろに控える白衛士(びゃくえし)の皆さまに守られながらおまつりの無事開催を祈ります。

 

 

この神事では神々にまつりの始まりのご報告と、宮司さまより大俵まつりをつかさどる「采配」が玉世姫へ授けられます。

 

そして米俵積出の式へ

「魂来名の儀」を終えて、次は菊池川にかかる高瀬大橋近く「高瀬船着場跡」にて大俵まつりの「米俵積出の式」が行われました。

采配が玉世姫から大会実行委員長へ。

 

 

ここは国指定史跡「熊本藩高瀬米蔵跡(くまもとはんたかせこめぐらあと)」のひとつです。江戸時代、随一の米処と名高い菊池川流域の「肥後米」をこの船着場から船に積み込み、今の大阪へ向けて運んでいました。

 

 

今も残るこの石畳の坂道で行われていた米俵をころがす=「大俵まつり」の俵ころがしの由来なんです。「肥後米」は資料によると番付筆頭に記されるほどの評価を得ており、当時の人気ぶりがうかがえます。

 

菊池川の河口に位置する玉名の重要な役割、歴史を少し知るとおまつりもまた違った目線で楽しめます。

 

小学生たちによる積み出し唄と踊り。かわいいんです。

 

玉名観光ガイドの会の皆さまによる、テーマソング「俵はごろごろ」合唱。

 

第3回米俵積出王決定戦 予選会!

そして力自慢が集う米俵積出王決定戦の予選が行われました。この俵は本物の俵、一俵60kgあります!

今年はレディースの部も登場。女性は2人で一俵を運びます。私、来年出ようかな(まったく力ないけど)。

 

男性は肩に担がねばならないところが最大のポイント!当たり前ですがめちゃくちゃ重い!男性の部は市内外からも力自慢が集結し大俵まつり本戦へと挑みます。

 

予選通過した猛者たち。決勝は11月23日(木・祝)に行われます!さて今年は誰が一番の力自慢なんでしょうかっ!!

 

今年の『第27回玉名大俵まつり』は11月23日(木・祝)

さてさてー今年も玉名大俵まつりのラインナップは多彩です。いろいろありすぎて体と胃袋が追いつかないですが朝から夕方まで楽しめるイベント満載ですよ。

 

このおまつりの最大の見せ場となる『大俵ころがし』です。重さ1トン、横幅4メートル、直径2.5メートルある大俵をチームで転がしタイムを競います。ころがしの最後は玉名市役所の入口にある傾斜をのぼりフィニッシュ。

 

この躍動のドラマのラストは感動で拍手喝采となります。今年も俵ころがしにかける者たちの勇姿、目に焼きつけますぜ。

 

 

そしておすすめの戦いをひとつ紹介。こちらの「ぼくらのコメを守れ!!小俵陣取り合戦」。子どもたちが自分の陣地のミニ米俵を守りながら、相手の陣地の米俵を奪うという、いわゆる陣取り合戦なんですが・・・

 

 

カオスかよ。と言いたくなる展開。子どもたちはマジで戦っているし、悔しくて泣き出す子もいたりで、わたくし笑いが止まりませんでした(笑)。かわいかったからだよ、ゴメンね。今年も超楽しみです。

 

『玉名やったい!!~玉名屋台村』『産業祭』

会場にはこれでもかとうまか屋台がずらーーーーりと並ぶ名付けて『玉名やったい!!~玉名屋台村』、また同時に『産業祭』も行われており、キッチンカーや玉名名物の販売、体験コーナーなどなど盛りだくさんですバイ。美味しいものいっぱい食べましょーー!

※写真は全て昨年取材したときのものです。

 

そして!今年は当日エントリーの力自慢イベント『TAWARA PULL』あり!挑戦者よ来たれ!

 

ナニナニ、今年の新企画『TAWARA PULL』は「大俵を15秒間でどれだけ引けるか」を競うものらしい。これは当日エントリーのみで18歳以上(高校生を除く)先着30人。11:30頃から俵ころがしレース受付テントにてエントリー受付予定とのこと。普段からちょっと自信アリのあなたや、うちの彼氏いつも体ばっか鍛えてる(けど持て余してる)など、力自慢は当日会場にカモン!来る11月23日、存分に力を解放しようじゃーないか。

 

「玉名大俵まつり」は繋がれてきた歴史・文化と新しさが融合し、誰もが元気になれる楽しめるおまつりだと思います。それでは!11月23日(木・祝)『玉名大俵まつり』でお会いしましょう!

 

イベント概要

 

『第27回 くまもと 玉名 大俵まつり』
日時:2023年11月23日(木・祝)
・7:30 開会式
・8:00 俵ころがしスタート(予選)
・9:40頃 第3回米俵積出王決定戦 決勝戦
・13:30頃 決勝レース
場所:玉名市役所周辺
お問い合わせ:玉名大俵まつり実行委員会事務局(玉名市観光物産課内)
TEL.0968-73-2222

 

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