【福岡】福岡市の“食の安全”守ってます! 「食品衛生検査所」の役割

【福岡】福岡市の“食の安全”守ってます! 「食品衛生検査所」の役割

2022.2.25

福岡市の食の安全を守る機関として、福岡市中央区の長浜鮮魚市場内と福岡市東区のベジフルスタジアム内には「食品衛生検査所」があります。
どんな機関でどんな業務をおこなっているのか。その役割を紹介します。

  掲載号:NASSE 3月号(2022年2月25日) 
取材協力:福岡市食品衛生検査所 

Q. 食品衛生検査所の役割とは?

A. 福岡市の食品衛生検査所は、「鮮魚市場」と「青果市場」にそれぞれ設置されています。
食品衛生検査所は食品衛生監視員の資格を有する職員で構成されており、食品の流通拠点である市場の監視及び食品の検査を通して、消費者の食の安全を守る役割を担っています。

※食品衛生監視員とは:食品衛生法では食品による危害の発生を未然に防止する目的で、国、都道府県、保健所設置市、特別区に食品衛生監視員を配置するよう定められています。
食品衛生監視員は、食品に関連する施設(食品製造施設、食品販売施設、飲食店など)に立ち入り、取り扱う食品の状況を監視し、必要に応じて食品の取り扱いや設備の改善の指導を行います。

 

Q.どんな業務をしているの?

A. 試験・検査業務
市場を流通する食品の理化学検査や微生物検査を行い、安全性を確認しています。
なお、基準に違反していた場合は、関連する営業者などへ速やかに情報提供を行い、回収などにより食品衛生上の危害発生を防ぎます。

理化学検査
様々な検査機器を使用し、食品に含まれる化学物質の検査を行い、有害食品などが流通していないかを確認。
微生物検査
生食用鮮魚介類が食中毒菌に汚染されていないか、食品の取扱いが衛生的に行われているかを検査。

その他の検査
営業者からの相談品の検査(異物や寄生虫など)や施設の衛生検査(まな板や包丁などの細菌検査)など。

監視指導業務
市場内を巡回し、食品の取扱いが衛生的に行われているか、食品の表示は適正かなどを確認しています。
なお、不適正な食品の取扱いや表示違反を発見した場合は、随時、改善指導を行います。

▲鮮魚市場
▲青果市場

その他の業務

衛生講習会の開催
市場内の営業者を対象に、衛生講習会を定期的に開催し、食品衛生に関する知識や衛生意識の向上、自主衛生管理推進の支援を行っています。
啓発業務
市場内の営業者や一般消費者の皆さまを対象に、チラシの配布や見学会の開催を通じて衛生管理の大切さをお伝えしています。

調査研究
日常の監視指導などに役立てるため、市場を流通する食品に関する調査研究を行っています。
その他、残留農薬や動物用医薬品などの検査項目数を充実させるための検討も行っています。


食品衛生検査所ホームページ: 福岡市 市場の食品衛生検査所(福岡市食品衛生検査所)
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