玉名市立歴史博物館こころピア 開館30周年特別展「よみがえる同田貫-豪刀の誕生とその再興-」2024年11月24日〜2025年2月2日

熊本イベント

「同田貫(どうだぬき)」といえば刀に詳しくない方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。同田貫は九州肥後の刀工で、熊本に大変ゆかりのある刀(そして刀をつくる刀匠たち)の総称、そしてここ玉名は特に縁の深い場所なのです。2024年11月24日(日)〜2025年2月2日(日)に玉名市立歴史博物館こころピアにて、開館30周年特別展「よみがえる同田貫-豪刀の誕生とその再興-」が決定したということで!わたくし、おもちが実際の展示の時まで追いかけていきたいと思います(鼻息荒)!!!

 

歴史から見えてくる同田貫の新たな姿

「同田貫」は、肥後菊池氏のもとで活躍した「延壽(えんじゅ)」の一派として戦国時代末期に生まれた刀工集団です。初代正國(まさくに)は加藤清正のもとで活躍し、後年「兜割正國(かぶとわりまさくに)」の異名を天下に轟かせます。兜も割るすんごい刀ということです。江戸時代、泰平の世が到来すると、刀の需要が少なくなっていき衰退の一途を辿りますが、9代政勝(まさかつ)とその子宗廣(むねひろ)らの尽力により、新々刀期を代表する刀工として復活を遂げました。

今回の展示では、正國による同田貫の興りから、政勝・宗廣らによる再興と終焉、そして時代が流れても今なお注目され続ける同田貫の歴史について迫ります。

 

「同田貫」は、時代小説やドラマ、ゲームなどで扱われることも多いズバリ豪刀、めっちゃ強い刀というイメージがあります。その作刀や刀工家に伝来する膨大な古文書群を紐解き見えてくるのは、もしかしたら今までのイメージとは違った新たな「同田貫」の姿かもしれません。

 

刀を通して見る玉名という土地と歴史

今回、展示に先駆けまして玉名市立歴史博物館こころピアの技術主任・田熊秀幸さんにお話をお聞きしましたが、私が全く知り得ない同田貫という刀の話を聞くことができて楽しいやら勉強になるやらで時間を忘れて聞き入ってしまいました(ありがとうございます!)。

 

時代は文禄・慶長の役。加藤清正からのオーダーで「刀をたくさん打ってくれ!しかも強いやつ!」と無理難題をなんとかこなした玉名にいた刀匠たち。きっと苦労したのではないかしら。現代は歴史を物語る資料・美術品として残る刀だけど、美しさとか追求してる場合じゃなかったのかも。そんないろんな想像をしつつ「折れず曲がらず」と言われた同田貫の刀が今に残るもの、そして残らなかったものにまで思いを馳せる機会となりそうです。

 

玉名は菊池川の恩恵を受けて発展した土地。今回は刀を通して玉名の新たな歴史の一面も発見できるのではと思います。11月24日(日)からはじまる玉名での展示、実際の刀はもちろん、その歴史を裏付ける文書の数々を見ることができるという貴重な機会、楽しみに待機です。

 

展示資料(一部)

刀 九州肥後同田貫藤原正國
(初代正國の作/安土桃山時代)

 

太刀 延壽太郎宗廣
(政勝の子・宗廣の作/江戸時代後期)

 

【通期展示】同田貫宗廣宛て刀剣注文図
(個人蔵/江戸時代後期)

 

・刀剣資料 23点 (同田貫正國、清國、正次、政勝、宗廣、宗春ほか)
・工芸資料 12点 (伝細川公賜杯ほか)
・文書史料 35点 (刀工小山家文書ほか)
※展示内容は変更となる場合があります。

 

刀剣乱舞ONLIEとのコラボレーション!!!(11月15日更新)

 

 

続報を待ちにまっておりました!刀剣乱舞とのコラボ詳細です。とうらぶを長年追いかけてきた私としてはこの玉名でコラボをお迎えできることこの上ない喜びです!刀剣男士としての同田貫さんが実際の刀の同田貫をどのように反映しているのか、など刀剣乱舞をご存知でない方にはそんな視点で見ていただくと面白いのでは、と思っております。こんちゃんにもお会いできることまたまた楽しみにしておりますよ〜。

 

<コラボレーション内容>
①刀剣男士 同田貫正国の等身大パネル展示
展示場所:歴史博物館エントランス

②刀剣男士 同田貫正国の新規描き下ろしイラスト展示
展示場所:歴史博物館エントランス

③刀剣男士 同田貫正国コラボデザイン観覧券
販売場所:歴史博物館受付
価格:観覧料に準じます(当日券のみ)
※頒布予定数に達し次第、通常デザイン観覧券になります。

④「玉名市立歴史博物館こころピア×刀剣乱舞ONLINE」
コラボグッズ発売
販売内容:描き下ろしA4クリアファイル
価格:500円(税込)

⑤『刀剣乱舞ONLINE』宣伝隊長「おっきい こんのすけ」来館
日時:12月22日(日曜日)
1.午前11:00から 2.午後14:00から
来館記念イベントとして、記念写真撮影会を開催します。

※本展では音声コンテンツを使用した企画は実施されません。

 

関連イベントに参加してより深く楽しく同田貫を知ろう!

◾️講演会

日時:12月15日(日) 13:30〜15:30(13:00開場)
会場:玉名市民会館 第二会議室
定員:80名 申込先着順(11月19日から電話受付開始)
講師:正海 郁雄氏(刀剣研磨師)、田熊 秀幸氏(技術主任)、赤堀 千恵美氏(主任学芸員)

 

◾️トークイベント

日時:12月22日(日)10:00〜11:00
会場:歴史博物館こころピア レクチャーホール
定員:40名 申込先着順(11月19日から電話受付開始)
講師:正海 裕人氏(刀剣研磨師)、田熊 秀幸氏(技術主任)

 

◾️ギャラリートーク

日時:11月24日(日)、2025年1月12日(日)
   各日とも 10:00〜11:00、13:00〜14:00の2回
会場:歴史博物館こころピア 企画展示室
定員:各回20名 申込不要

 

◾️肥後島原同田貫道中 -海を貫く軌跡- 四館連携事業

玉名市立歴史博物館こころピア(熊本県玉名市)の展示と同時期に、島田美術館(熊本県熊本市)・熊本博物館(熊本県熊本市)・島原城(⻑崎県島原市)にて同田貫を紹介する企画展が開催されます。同田貫は熊本だけだと思っていたのですが、島原にもそのゆかりの地があったんですね。

 

この四館を巡って4種類の同田貫刀匠銘スタンプを集めるスタンプラリーが実施!スタンプは刀の茎(なかご)部分に実際に銘を切るように押すデザインになっています。

 

銘は実際に刀に彫られているものが忠実に再現されていて本格的なのです。

 

 

こちらがスタンプ台紙。さっそく島田美術館と熊本博物館の展示を観てきまして、記念のスタンプを押してきましたよ 10月末現在。なんだか自分で銘を切っているみたいで達成感アリ。残るは展示を待つ玉名と島原!コンプさせて限定の記念カードをゲットしようと思います!

 

刀剣銘スタンプラリー
2024年10月2日(水)〜2025年2月2日(日)
※参加費:各館の観覧料のみ
※スタンプ台紙の配布は各館2,000枚(配布予定数に達し次第終了)

押印した刀剣スタンプ台紙を提示で当該館デザインの記念カードを贈呈、記念カードは12月1日からの配布で、各館1,000枚となります。

 

<連携四館>

島⽥美術館
・企画展名 ―清正御⽤の⼑鍛冶― 同⽥貫展
・期  間 2024年10⽉2⽇(⽔)から12⽉22⽇(日)
・場  所 熊本県熊本市⻄区島崎4丁目5-28
・公式 H P 熊本の美術館 島⽥美術館

 

熊本博物館
・企画展名 くまはくコレクション かがやけ!熊本の⼑と絵画 くまはくの”同⽥貫”⼤公開!
・期  間 2024年10⽉4⽇(⾦)から12⽉22⽇(日)
・場  所 熊本県熊本市中央区古京町3-2
・公式 H P 熊本博物館 

 

島原城 
・企画展名 島原城築城400年記念 島原城⼑剣展
・期  間 2024年12⽉1⽇(日)から2025年1⽉5⽇(日)
・場  所 ⻑崎県島原市城内1丁目1183-1
・公式 H P 島原城 公式ホームページ

 

⽟名市⽴歴史博物館こころピア
・企画展名 よみがえる同⽥貫-豪⼑の誕⽣とその再興-
・期  間 2024年11⽉24⽇(日)から2025年2⽉2⽇(日)
・場  所 熊本県⽟名市岩崎117
・公式 H P 開館30周年特別展「よみがえる同⽥貫」

 

※企画展に関しては各館へお問い合わせくださいませ。

 

展示概要

 

『よみがえる同⽥貫-豪⼑の誕⽣とその再興-』
開催日程:2024年11⽉24⽇(日)〜 2025年2⽉2⽇(日)
会場:玉名市立歴史博物館 こころピア(熊本県⽟名市岩崎117)
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日:月曜日(その日が祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(その日が日曜日のときを除く)、年末年始(12月28日から1月4日)
観覧料:一般300円(団体割引210円)、大学生200円(団体割引140円)、高校生以下無料

お問い合わせ先:歴史博物館こころピア
詳しくはホームページへ
TEL 0968-74-3989

 

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