【福岡】政令市初!「家庭養育推進自治体モデル事業」

【福岡】政令市初!「家庭養育推進自治体モデル事業」

2022.1.26

「すべての子どもが夢を描けるまちをめざして」…さまざまな環境で育つ子どもの健やかな成長を支援する施策の充実に取り組んでいる福岡市。
子どもへの虐待を防ぐ新しい「親子支援モデル」を構築するため、日本財団と協定を結んだ取組みをご紹介します。

  掲載号:NASSE 2月号(2022年1月25日) 
取材協力福岡市こども未来局 

政令市初「家庭養育推進自治体モデル事業」

 

Q. 政令市初!福岡市が取り組む「家庭養育推進自治体モデル事業」とは?

A. すべての子どもが権利を尊重され、安全・安心であたたかい家庭で育つことをめざす共働事業で、親子支援による親子分離の予防や里親委託などの家庭養育の推進に取り組みます。家庭養育推進の成果と課題を検証し、全国に同様の取組みを広げていくためのモデルの構築をめざします。

 

2021年11月11日に行われた締結式の様子(左:日本財団 尾形武寿 理事長/右:福岡市 高島宗一郎 市長)

 


Q.虐待予防のための「親子支援モデル」の内容は?

A. 里親等委託率(※)が全国トップレベルである福岡市の強みを活かし、乳児院など既存施設の機能転換や里親の役割の拡大を図り、虐待を受けた子どものケアから更に一歩進んだ新たな親子支援メニューを構築します。(※社会的養護児童数全体に占める里親委託児童数の割合)


Q.福岡市は里親等委託率が全国トップレベル。里親制度とは?

A. 親の病気や虐待など様々な事情で家族と暮らすことができなくなった場合、家庭に代わるあたたかい環境が必要になります。
里親は一時的あるいは長期的に子どもを自分の家庭に迎え入れ、愛情をこめて養育する大切な制度です。福岡市でもまだまだ里親が必要です。

主な里親の種類
養育里親
子どもが親のもとに帰るまで、または満18歳になって自立するまでの期間養育していただきます。養育期間は数週間から10数年まで様々です。
養子縁組里親

特別養子縁組を希望する方に、特別養子縁組が必要な子どもを縁組成立まで里親として養育していただきます。
親族里親
祖父母など、子どもの扶養義務者である親族が里親となる場合に適用されます。

※里親の種類に応じた研修を受講し、登録される必要があります。

里親について知りたい方、里親登録に興味のある方は、まずはご相談ください。
▶福岡市の里親について詳しくはこちら ☎︎092-832-7108(えがお館)

親子を支える支援事業の利用者の大幅な増加や、3歳未満の子どもの里親委託率の上昇を目標としています。

福岡市が官民共働でチャレンジした複数の支援メニューを検証し、全国的な児童虐待防止対策の充実に貢献します。